
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
米粉やひえの粉、とうもろこしの粉などを丸めて作る、蚕の繭に似せた団子である。ひえの粉を湯で溶いてこね、丸めてゆでた後、砂糖やきな粉をつけて食べる。群馬県は古くから養蚕業が盛んな土地で、「ぐんまシルク」の製造や遺伝子組み換え蚕の実用化など、養蚕業の継承に取り組んでいる。1月13日の小正月二日前に山桑などの木の枝に花に見立てて飾り、翌日のどんど焼きで焼くか、2月の初午には神棚や井戸に16個をお供えする。家庭によっては小豆がゆに加えることもあり、いずれも疫病除けと養蚕繁栄の願いが込められている。現代では行事食としての位置づけが強く、作ってすぐ食べるのではなくお供えを経て食べるという習慣が残る。
由来・歴史
群馬の養蚕業は古くから栄え、蚕の繭「まゆ」は産業の根幹であった。このまゆを模した「まゆ玉」が生まれた背景には、養蚕の神への感謝と豊作祈願がある。1月13日に枝に飾る風習や、吾妻郡の初午に神棚・井戸へ16個を供える伝統は、まゆを大切にする人々の姿を今に伝える。
食べ方
ひえの粉を湯で溶いてこね、丸めてゆでる。小正月のどんど焼きで焼いて食べるか、神棚などに供えた後に砂糖やきな粉をつけて食べる。小正月の小豆がゆには、あらかじめ煮た小豆とごはんでがゆを作った後にまゆ玉を加え、一緒に食べる。1月13日に飾り、翌日夕方に田んぼへ持ち出す時期が定められている。
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産地
群馬県の名物

ねぎぬた
「殿様ねぎ」と称された下仁田ねぎを酢味噌で和える、群馬の祝い料理。桃の節句や結婚式のもてなしに欠かせない、甘みと酸味の調和が特徴の一皿である。

かて飯
「かて」は米に加える具材のことで、もともとは米不足時代のかさ増し料理だった。群馬県では天神講の日に供されるほか、忙しい日の手軽なごちそうとしても重宝される。

しめ豆腐
かまぼこのような独特の歯ごたえが魅力の豆腐加工食品。かつては群馬の祭りや節句に欠かせない行事食として、近隣の主婦たちが集まって手作りしていた。

あまねじ/あまだんご
砂糖が貴重だった時代のおもてなし料理が、農作業の「小昼飯」として親しまれてきた。小麦粉の団子を甘い小豆汁に浮かべた、群馬の粉食文化が生んだ温かな甘味である。

やきもち
小麦粉を丸めて焼いた「やきもち」は、群馬の粉食文化が生んだ郷土料理。囲炉裏で焼く姿は地域によって「おやき」「じり焼き」と呼び名も変わる。

炭酸まんじゅう
重曹の苦味がアクセントの蒸しまんじゅう。砂糖が希少だった時代、十五夜や農作業のご褒美として特別なごちそうとして重宝された。