
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
じりやきは、味噌を風味付けにした小麦粉生地に野菜などを練り込み、囲炉裏の灰の余熱でじっくり焼き上げる郷土料理である。小麦粉料理が豊富な群馬県、特に農村部で広く親しまれてきた。農作業の合間の10時と15時の「おこじはん」としてワンハンドで食べられる間食や、仕事終わりの簡単な主食として食べられてきた。具材は家に余っている野菜やえごまなど地域によって異なり、現在も桜エビやふきのとう、ネギなど好みで加えられる。ホットプレートでの調理も普及し、各家庭で独自のバリエーションが受け継がれている。
由来・歴史
焼く際に「じりじり」と音が鳴ることから「じりやき」の名が付いたとされる。群馬県では昔から男女が共に働き、仕事後に手早く食事を用意する必要があったため、簡単で栄養価の高い小麦粉料理が発達した。食料不足の時代には腹持ちのする主食として重宝され、県内各地で食べられてきた。
食べ方
生地に味噌を加え、桜エビやふきのとう、ネギ、キャベツ、大葉など好みの具材を細かく刻んで練り込む。具材や生地の硬さに決まりはなく、各家庭で異なる仕上がりとなる。かつては囲炉裏の灰の余熱で焼いたが、現在はホットプレートでより簡単に調理されることも多い。農作業の合間の「おこじはん」として間食として食べられるほか、主食としても親しまれてきた。
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産地
群馬県の名物

こんにゃく味噌おでん
「ひっぱたきおでん」とも呼ばれる群馬の冬の名物。こんにゃくの水気を布巾で叩き切ってから味噌だれを塗る、全国シェア9割の特産地ならではの食べ方である。

こしね汁
「こんにゃく」「しいたけ」「ねぎ」の頭文字を取った名前が示す通り、群馬県富岡市の3大特産をふんだんに使った汁物。家庭ごとにアレンジが加わるのも魅力である。

ゆず巻き
干した大根でゆずの皮を巻く群馬の冬の行事食。おせちの「紅白なます」に代えて入れる家庭もあり、保存がきくため冬の家庭料理として重宝されてきた。

呉汁
大豆をすりつぶした「ご」を加えた群馬の味噌汁。新豆が採れる秋から冬にかけて、旬の野菜とともに体を温める郷土料理として親しまれてきた。

ソースカツ丼
桐生市では「カツ丼」と言えば卵とじではなくソースカツ丼を指すほど定着した郷土料理。元祖は鰻屋で、伝統のタレとウスターソースをブレンドしたオリジナルソースが人気の発端となった。

すいとん
水で溶いた小麦粉を「取っては投げる」調理法から「とっちゃなげ汁」の名で親しまれる、群馬の素朴な小麦粉料理。米粉版や「ねじっこ」「つめりっこ」など、地域ごとに呼び名と文化が分かれる。