
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
上州きんぴらは、豚肉、ごぼう、にんじん、しいたけ、こんにゃくを甘辛く炒め煮た郷土料理である。ごぼうは一般的なきんぴらより太く切り、上毛三山の壮大さを表現している。群馬県は養豚・しいたけ栽培・こんにゃく生産が盛んな土地柄であり、これらの特産品をふんだんに活用している。1983年の「あかぎ国体」以降、家庭や学校給食で気軽に作られるようになり、子どもにも人気の栄養バランスの良い一品となった。地域によっては鶏肉やピーマン、高野豆腐、さつま揚げを加えるなど、家庭ごとのアレンジも幅広く受け継がれている。
由来・歴史
1983年、第38回国民体育大会「あかぎ国体」が群馬県で開催された際、「スポーツ県群馬」宣言とともに初代マスコット「ぐんまちゃん」が登場するなど記念すべき大会となった。この大会時に群馬の名産である豚肉、しいたけ、こんにゃくなどを使った新たな郷土料理として考案されたのが「上州きんぴら」である。特徴的な太切りのごぼうは、上毛三山をイメージしたものである。
食べ方
ごぼうを太めのせん切りにし、豚肉、にんじん、しいたけ、こんにゃくとともに炒める。だし、砂糖、みりん、酒、水を加えて炒め煮し、水分が飛んだらしょうゆで仕上げる。豚肉の旨味とボリュームが加わった甘辛い味付けは、子どもにも好まれる。1983年の誕生以来、家庭や学校給食で手軽に作られる日常の郷土料理として定着している。
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産地
群馬県の名物

群馬のうどん
幅10cm超の「ひもかわ」、日本三大に数えられる「水沢うどん」、地元産小麦の「館林のうどん」——粉食文化が根づく群馬が誇る三種の個性派うどんが、観光グルメとして県内外を魅了する。

こんにゃくの白和え
群馬の特産・こんにゃく芋を使った白和えは、精進料理として発展し、冠婚葬祭で色使いのルールが設けられるほど地域に深く根付いた。下仁田町の穏やかな気候が育むこんにゃくの食感が特徴である。

すみつかれ
正月の鮭の頭と節分の豆、食べ頃を過ぎた大根を煮込む「すみつかれ」。江戸時代から初午の日に稲荷神社へ供え、無病息災を願う北関東の行事食である。

おきりこみ/おっきりこみ
麺の生地を麺棒に巻いて包丁で「切り込み」入れることから名付けられた群馬の粉食文化の代表。無塩で下ゆでなしの幅広麺を野菜と煮込む独特の製法は、全国でも類を見ない。

ざく煮
婚礼の膳に供され、夫婦が「水と油にならぬように」と油を使わないという願いが込められた群馬の縁起汁。するめをだしにした独特の風味が特徴である。

花いんげんの煮豆
標高900m以上の冷涼な高地でしか育たない「高原花豆」を、乾燥させてからやわらかく煮込んだ吾妻地域の定番保存食。おせちや神棚への供え物としても重宝されてきた。