
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
幅広で短めのうどんを甘みをつけた小豆汁に入れて煮込んだ、甘味の麺料理である。主に岩手県の三陸沿岸地域で伝承され、小麦粉と小豆、ざらめを主な食材とする。建前や庭じまい(秋じまい)などのお祝いの席や、農作業時のおやつ、冬に人が集まる場面で振る舞われてきた。家庭によっては小豆汁に直接麺を入れてとろみを出すものと、先に煮た麺を合わせるものとがあり、近年ではソフトクリームとの組み合わせなど新しいアレンジも生まれている。
由来・歴史
「小豆ばっとう」の名は「ほうとう」がなまったものとされる。三陸沿岸地域では8月7日の「七日日(なのかび)」に「7回水浴びをし7回小豆ばっとうを食べると無病息災で過ごせる」という風習があり、夏の風物詩として定着している。
食べ方
小麦粉をこねて寝かせ、幅広のうどん状に切る。甘みのある小豆汁を作り、先に煮た麺を合わせるか、小豆汁の中に直接入れてとろみを出して煮る。建前や庭じまいなどの祝いの席、農作業時のおやつ、冬の集まりでどんぶりに盛り分け、吸い物や漬物、酢の物と共に食べる。お盆の7日目に食する地域もある。
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産地
岩手県の名物

豆腐田楽
炭火であぶった豆腐に、にんにく味噌やばっけ、山椒を付けて食べる岩手県北の郷土料理。串にははじぎ(ミツバウツギ)の枝を使い、季節ごとに味噌の味わいが変化する。

うす焼き
桜えびと紅しょうがの香りが際立つ、もちもちの薄焼き。盛岡八幡宮のお祭りでしか味わえない幻の屋台グルメとして、地元で半世紀以上愛され続けている。

どんこ汁
三陸沿岸で獲れるエゾイソアイナメの「どんこ」を使った味噌汁。肝の濃厚な脂と淡泊な白身が特徴で、産後の体力回復や恵比寿講の縁起物として重宝されてきた。

きりせんしょ
「きりさんしょう」がなまって「きりせんしょ」となった、山椒を使わない山椒菓子。岩手県央の水田地帯で桃の節句に母娘で作る祝い菓子として親しまれ、農作業の「小昼」にも重宝された素朴な米粉菓子である。

うこぎのほろほろ
南部藩の武士が箸からほろほろとこぼしたことに由来する名称を持つ、春の山菜ふりかけ。うこぎの新芽に味噌漬け大根とくるみを混ぜ、ご飯にかけて食べる。

さんまのすり身汁
本州一のさんま漁獲量を誇る岩手県で、60年ほど前から生まれた新しい郷土料理。すり鉢でよくしたさんまのすり身を団子にし、ふわっとした食感が汁に溶け込む素朴な味わいが特徴である。