
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
わりご弁当は、長方形の木箱を斜めに二つ割りにした「わりご」に、専用の木枠で型抜きしたご飯と、こんにゃく・しいたけ・人参・ごぼう・ちくわ・れんこんなどの煮しめ、卵焼きやかまぼこなどを彩りよく詰めた幕の内弁当である。瀬戸内海の小豆島で、江戸時代から続く県無形民俗文化財「肥土山農村歌舞伎」の演目合間に食べられてきた。毎年5月3日の公演に合わせ、各家庭で20個ほどがつくられ、負い紐のついた黒塗りの木箱に納めて持ち寄り、観客が分け合って食べる。煮しめの味付けは家庭ごとに異なり、れんこんやごぼう、こんにゃくを濃い目に仕込む家もあれば、独自のアレンジを加える家もあり、持ち寄った弁当で多様な味を楽しむことが現代でも受け継がれている。
由来・歴史
小豆島の「肥土山農村歌舞伎」は、農業用ため池の完成を祝って始まったとされ、江戸時代から続く伝統行事である。この歌舞伎の席で食べられてきたわりご弁当は、平安時代から使用されてきた斜め二つ割りの木箱「わりご」を用いる。2個で1人前とされ、20人前40個を黒塗りの木箱に収めて運ぶ様式は、現代でも小豆島のわりご弁当だけが残す独特のものである。
食べ方
専用の木枠で型抜きしたご飯と、濃い目に味付けした煮しめの具材、卵焼きやかまぼこなどをわりごに詰める。毎年5月3日の肥土山農村歌舞伎の席で、各家庭が20個ほどを黒塗りの木箱に納めて持ち寄り、観客同士で分け合って食べる。煮しめの具材や味付けは家庭ごとに異なるため、持ち寄った弁当を交換しながら多様な味を楽しむのが特徴である。
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産地
香川県の名物

わけぎあえ
球根から枝分かれして生える「わけぎ」を、子孫繁栄の縁起物として雛祭りに食べる香川の春の味。白味噌と酢で伸ばした「ぬた」でタコと和え、山と海の旬を一度に味わう。

うずまきもち
鳴門の海を惜しんで創られた渦巻き模様の郷土菓子。引田地域の女児の初節句「引田飾り」に欠かせない縁起物として、子孫繁栄を願って供えられてきた。

打ち込み汁
打ち立ての麺を別ゆでせずそのまま鍋に「打ち込む」様子から名付けられた、香川の農村冬の日常食。手早く作れる素朴な汁物で、麺の太さはその日の手づくり次第。

年明けうどん
1月15日までに食べる紅白の縁起麺。香川県が新たに生み出した年始の食文化で、白い麺に赤い食材を彩り、一年の幸せを願う。

てっぱい
「鉄砲和え」が訛って生まれた名の由来を持つ、香川のため池文化が生んだ郷土料理。冬の「寒ブナ」を酢味噌で和え、酒の肴として重宝されてきた。

たくあんのきんぴら
古漬けたくあんを油で炒めた香川の知恵料理。春の旬の移ろいを告げる、漬物の食べ残しを救う素朴な味わい。