
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
山形県産のわらびをアク抜きしてゆで、包丁で叩いて繊維を断ち切り細かくした後、焼き味噌やすりつぶした山椒の葉とともにさらに叩き、トロトロの食感に仕上げる山菜料理である。日本一のわらび生産量を誇る山形県は、豊かな自然に育まれた山菜を活用する伝統が根付く山里の土地柄である。桜が咲き始める春の訪れとともに、5月から7月の収穫期に食べられてきた。家庭ごとに味噌の種類や山椒の量、おろししょうがやカツオ節を加えるなどアレンジが異なり、現代ではごはんにのせたりそば・そうめんにかけたりと多様な食べ方が親しまれている。
由来・歴史
「たたき」とは、まな板の上のわらびを包丁で切るように叩き、繊維を断ち切って細かくする調理法を指す。かつてはわらびの時期になると各家庭から「トントン、トントン」という音が聞こえ、春の風物詩となっていた。山形県には山菜を上手にアク抜きして美味しく食べる先人の知恵が生み出した調理法が数多く残る。
食べ方
アク抜きしたわらびを穂先を取り除いてゆで、まな板にのせて包丁で叩いて繊維を断ち切る。焼き味噌やすり鉢で潰した山椒の葉を加え、トロトロになるまでさらに叩く。仕上げにおろししょうがやカツオ節をかけ、熱々のごはんにのせて食べるか、そばやそうめんにかけて食べる。5月から7月の収穫期、春の訪れとともに食べられる。
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産地
山形県の名物

雪菜のふすべ漬け
「ふすべ(る)」は山形の方言で「さっと湯通しする」こと。雪の中で育つ珍しい軟白野菜「雪菜」を、たった3〜5秒の湯通しを3回繰り返して漬け込むと、独特の辛味が引き出される。密封して3日寝かせるのが美味しさの秘訣である。

うこぎの切り和え
「きどい」という方言で表される独特の風味が魅力。米沢藩主・上杉鷹山公が垣根として推奨したうこぎは、防犯と食糧の両面で重宝され、春から秋まで長く味わえる山形置賜の旬の味。

うどと凍み大根のどんころ煮
「どんころ」とは丸太のこと。うどを切った断面が丸太に似ていることから名付けられた、海の幸・山の幸が調和する山形の春の味。凍み大根と身欠きニシンをじっくり煮込む郷土料理である。

遠山かぶの粕汁
「ぶっかく」と呼ばれる独特の切り方で小さく刻んだ遠山かぶを、前日から煮込んだ粕汁は、雪深い米沢の冬を代表する滋味深い郷土料理である。

玉こんにゃく
山形県民のソウルフード「玉こん」は、平安時代に慈覚大師が中国から持ち帰ったこんにゃくが起源。1015段の階段を登る「山寺」参拝客に「力こんにゃく」として親しまれてきた球状の郷土料理である。

卵寒天/醤油寒天
貴重だった卵と寒天が結びついた山形県庄内の祝い菓子。甘じょっぱい醤油味で冷やして固め、祭りや正月に親しまれてきた。