
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
うこぎの新芽を細かく刻み、焼き味噌とカツオ節で和えた郷土料理である。ほろ苦く清涼感のある「きどい」風味が特徴で、ゆでて水にさらすことでアクを抜き、ご飯のふりかけや酒の肴として食べる。主に米沢市を中心とした置賜地域で伝承され、トゲが少なく葉が柔らかい「ひめうこぎ」が用いられる。春の芽吹き時(5月ごろ)が最も美味しく、隣近所の垣根から摘ませてもらうなど地域の食文化として親しまれてきた。生長が速く刈り取っても新芽が出るため秋まで長期にわたり食卓を彩り、家庭ごとに味噌の配合や刻み方の違いがある。現代でも「うこぎご飯」や「天ぷら」など多様な調理法で春の訪れを告げる食材として愛されている。
由来・歴史
うこぎの垣根が最も多い置賜地域で発展した調理法である。米沢藩9代藩主・上杉鷹山公がうこぎを家の垣根として植えることを推奨し、トゲのある枝が防犯のバラ線となり、春から秋まで繰り返し収穫できる食材としても重宝された。平安時代からは漢方の強壮剤としても知られ、滋養ある食材としての歴史も持つ。
食べ方
うこぎはゆでて水にさらしアクを抜き、細かく刻んで焼き味噌と和える。ふりかけのようにご飯にかけたり、小鉢に盛って酒の肴として食べる。最盛期は5月ごろの春の芽吹きだが、生長が速く刈り取ると新芽が出るため秋まで食べられ、地元では隣近所の垣根から摘ませてもらうこともある。
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産地
山形県の名物

わらびたたき
「トントン、トントン」という包丁の音が春の訪れを告げた山形の郷土料理。わらびを叩いて繊維を断ち切り、トロトロの食感に仕上げる独特の調理法が特徴である。

雪菜のふすべ漬け
「ふすべ(る)」は山形の方言で「さっと湯通しする」こと。雪の中で育つ珍しい軟白野菜「雪菜」を、たった3〜5秒の湯通しを3回繰り返して漬け込むと、独特の辛味が引き出される。密封して3日寝かせるのが美味しさの秘訣である。

うどと凍み大根のどんころ煮
「どんころ」とは丸太のこと。うどを切った断面が丸太に似ていることから名付けられた、海の幸・山の幸が調和する山形の春の味。凍み大根と身欠きニシンをじっくり煮込む郷土料理である。

遠山かぶの粕汁
「ぶっかく」と呼ばれる独特の切り方で小さく刻んだ遠山かぶを、前日から煮込んだ粕汁は、雪深い米沢の冬を代表する滋味深い郷土料理である。

玉こんにゃく
山形県民のソウルフード「玉こん」は、平安時代に慈覚大師が中国から持ち帰ったこんにゃくが起源。1015段の階段を登る「山寺」参拝客に「力こんにゃく」として親しまれてきた球状の郷土料理である。

卵寒天/醤油寒天
貴重だった卵と寒天が結びついた山形県庄内の祝い菓子。甘じょっぱい醤油味で冷やして固め、祭りや正月に親しまれてきた。