
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
かための豆腐を炭火で焼き、梅酢に1週間から10日間漬け込む保存食で、ねっとりとした食感とさわやかな酸味、しっかりとした塩味が特徴である。高知県津野山地区に伝承され、当地のかため豆腐の特性を活かした料理である。山間地域の厳しい環境において、豆腐を長期保存する知恵として発展した。神事や正月のお祝いなど、特別な場面で振る舞われるごちそうとしても親しまれてきた。家庭ごとに梅酢の配合や漬け込み期間に違いがあり、自家消費用として今も家々で作られているが、流通はほとんどない。
由来・歴史
豆腐は平安末期に中国から伝来し、高知県では長宗我部元親が朝鮮出兵時に連れ帰った朴氏によって伝えられたとされる。土佐藩主の山内一豊も唐人町での豆腐専売を推奨していた。「豆腐の梅酢づけ」は津野山地区特有の郷土料理で、かため豆腐を梅酢に漬けた保存食として発展し、高級料理としても高値で取引されていた。
食べ方
かための豆腐の水を切り、上下を返しながら炭火で何度も焼く。表面を焦がさないよう注意し、冷めたら梅酢に1週間から10日間漬け込む。塩分が高いため薄く切って食べるのがおすすめで、お酒のあてにも最適である。電子レンジでの加熱は避け、カチカチにならないよう注意する。山間地域の常備食・保存食として発展し、今も家々で作られているが、自家消費用が基本である。
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産地
高知県の名物

つがに汁
生きたまま石臼で挽くという衝撃の調理法。四万十川のモクズガニを丸ごと粉砕し、濃厚な出汁を搾り取る高知の伝統汁物である。

ぜんまいの炒め煮
繰り返しの天日干しと揉みほぐしで繊維を柔らかくする独特の製法が特徴。油との相性が良く、田植えの日の腹持ちの良い食事として農家に重用された保存食である。

田芋のころばし
ごまの上で田芋が転がる様子から「ころばし」と名付けられた甘辛煮。下ごしらえに手間がかかるため、昔は暇を見て作る贅沢な子どものおやつだった。

皿鉢料理
高知の「おきゃく」文化を象徴する、36〜39cmの大皿に山の幸・海の幸を贅沢に盛り付ける宴会料理。伊万里や九谷の高価な皿の枚数が、かつては家の格式を示した。

さばの姿ずし
背開きのサバに酢飯をぎっしり詰め、頭と尾を立てて豪快に盛り付ける「皿鉢料理」の定番。京都とは対照的に酢と塩をきかせた味わいが、ゴマサバの脂の少なさを引き立てる。

りゅうきゅうの酢の物
名前の由来は「琉球から伝わった」という説があるが諸説あり、定かではない。シャリシャリとした歯ざわりが特徴のハスイモの茎を、太刀魚やカジキマグロの柚子酢漬けと和えた高知県の夏の定番酢の物である。