
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
根菜類を砂糖で長時間煮詰め、仕上げに砂糖をまぶして乾燥させた甘煮菓子である。ごぼう、人参、しょうが、れんこんなど、千葉県で多く採れる野菜を主材料とし、繊維の多いものは薄切りにして下ゆでし、アク抜きを行うなど素材に応じた処理が施される。主な生産地は東金市で、徳川家康のお手植え蜜柑に由来する「柚子」をはじめとした多品目農産物を有効活用している。農繁期の田畑作業のおやつとして年間を通して食べられ、エネルギー補給源として重宝されてきた。家庭ごとに使用する野菜の組み合わせや砂糖の配合が異なり、現在も保存食として親しまれている。
由来・歴史
「てんもんどう」の名は、ユリ科のクサスギカズラの塊茎を湯通し・乾燥させた漢方薬に由来する。本来はこれを蜂蜜に1〜2ヵ月漬け、咳止めや滋養強壮に服用したことから名付けられた。当初は柑橘類や根しょうがの蜜煮が主流だったが、時代とともに千葉県の豊富な野菜が活用されるようになった。防腐剤を使わず10ヵ月保存できる特性から、農民の間で広く普及した。
食べ方
材料を下処理し、アクのあるものは抜き、硬いものはゆでる。水と砂糖でゆっくり煮詰め、仕上げに砂糖をまぶして乾燥させる。農繁期の田畑作業のおやつとして食べられ、大きな缶に入れて保存し、年間を通してエネルギー源として摂取されてきた。現在も保存食として重宝されている。
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産地
千葉県の名物

鉄砲巻き
見た目が鉄砲に似ることから名付けられた富津市の太巻き寿司。カツオ節を醤油で味付けした具をごはんで巻き、漁師の携帯食として親しまれてきた。

鶏雑炊
骨まで叩いて鶏団子に混ぜ込む「とっどせ」とも呼ばれる知恵の一品。千葉県の農家でニワトリを飼う暮らしから生まれた、正月や祭りの人寄せを彩る郷土料理である。

瓜の鉄砲漬
砲筒のような瓜に「火薬」見立ての青唐辛子を詰めた成田名物。成田山新勝寺のお土産として知られ、店ごとの味比べが通の楽しみ方である。

高津のとり飯
「米1升に飯茶わん1杯の醤油」という分量で代々伝えられる、安産祈願の子安講や豊作願いの八朔に欠かせない千葉の味。肉を小さく切るのは、貴重な食材を皆で分かち合うための知恵である。

すみつかれ
「下野国の家例」から「しもつかれ」、あるいは「酢み漬け」から「すみつかれ」と呼ばれる由来を持つ、鎌倉時代の説話にも登場する歴史ある料理。鬼おろし器でおろした大根と人参を酒かすと共にじっくり煮込む、千葉県東葛飾地域の味である。

塩漬けタケノコの天ぷら
首都圏一の生産量を誇る千葉県の「白たけのこ」を塩漬け保存し、通年楽しむ知恵が詰まった天ぷら。アク抜き不要の良質な筍が、シンプルな調理で際立つ。