
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「たけのことふき・生節の炊いたん」は、京都の春を代表する煮物である。出汁に砂糖・酒・醤油を加え、生節(なまぶし)を煮てからゆでたたけのことふきを加え、しばらく煮含める。主な産地は長岡京市の乙訓(おとくに)地域で、西山連山の酸性粘土質の土壌と良好な水はけ・日当たりが質の高いたけのこを育む。「京都式軟化栽培法」という独自の手法で年間を通じて手入れされ、3月上旬に収穫される。春の家庭で定番のおばんざいとして親しまれ、ひと昔前はたけのこ農家が掘りの繁忙期に備えてふきを水に浸けて常備していた。家庭ごとに煮込み時間の調整があり、長く煮すぎると色は悪くなるが味がより染み込む。
由来・歴史
京都のたけのこは嵯峨天皇の時代(810年〜823年)に伝来したとされる。一説には長岡京市の海印寺寂照院の開祖・道雄が中国から孟宗竹を持ち帰り、関西に広まったと伝わる。長岡京市一帯の乙訓地域では「京都式軟化栽培法」が受け継がれ、4月上旬の親竹選びから1月の生育管理、3月上旬の収穫まで、敷きわらや土入れなど丁寧な手入れが行われる。生節は東日本の生利節と同じ加工品で、海のない京都ならではの保存食として発達した。
食べ方
鍋に出汁と砂糖、酒、醤油を入れ煮立て、生節を加えて煮る。しばらく煮たらゆでたたけのことアク抜き済みのふきを加え、煮含めてそのまま食べる。長く煮すぎると色が悪くなるが、味はより良く染みる。春の旬に家庭でつくられるおばんざいの定番で、かつてはたけのこ農家が掘りの繁忙期に備えてふきを水に浸けて常備していた。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
京都府の名物

宇治金時
抹茶シロップと小倉あんをかけたかき氷「宇治金時」は、日本を代表する高級茶「宇治茶」を使ったスイーツの定番。江戸時代中期に確立された「宇治製法」が生んだ最高級抹茶の風味を、氷菓で気軽に楽しめる。

ずいきの炊いたん
里芋の葉柄「ずいき」を使った京の夏のおばんざい。北野天満宮の「ずいき祭り」では、太い赤ずいきで葺いた神輿が五穀豊穣を祝う。シャキシャキとした食感とさっぱりとした味わいが特徴である。

たけのこの木の芽和え
「木の芽和え」と聞けば京の春を思い出すほど定着した郷土料理。白味噌と卵黄のまろやかな味噌だれが、たけのこの甘みと木の芽の香りを引き立てる。

鯛蕪/聖護院かぶと鯛の煮物
「であいもん」と呼ばれる縁起物の煮物。タイと聖護院かぶの意外な組み合わせは、享保年間から続く京の冬の風物詩である。

すぐき漬け
京都三大漬物の一つに数えられる「すぐき漬け」は、かつて上賀茂神社の社家のみが作る御所献上の高級品だった。独特の酸味と乳酸発酵による風味が、冬の食卓を彩る。

白味噌の雑煮
平安時代から貴族の間で食された白味噌を使い、丸餅や頭芋、金時人参を入れた京都の正月の風物詩。円満や子孫繁栄を願う縁起物の具材が特徴である。