
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
島の茶粥は、碁石茶やハブ茶、ほうじ茶を煮出した渋みのある茶汁で米やさつまいもを煮込んだ粥である。調味料を一切使わず、茶本来の深い渋みが唯一の風味となる。主な伝承地域は志々島、高見島、佐柳島など瀬戸内海の塩飽諸島で、周囲4kmの小さな島々には田んぼがなく米を自給できないため、魚を売って手に入れた貴重な米を長持ちさせる工夫として発達した。年間を通して食べられ、簡単に作れてさっと食べられることから漁師に特に親しまれてきた。具材は麦、芋、そら豆、正月の残り餅など季節や家庭によって異なり、お茶の配合も各家庭の味となっている。現代では一部の島民に受け継がれる郷土食であり、島しょ部の少量の塩水を含む湯水との相性の良さも特徴である。
由来・歴史
瀬戸内海の塩飽諸島、特に志々島では昔から朝食といえば茶粥であった。米が自給できない島々では魚を売って入手した貴重な米を「食い延ばす」ための手段として古くから常食とされた。当時は丸亀や仁尾の茶商が高知まで茶を買い付けに行き、高知県大豊町産の碁石茶が使われた。島では「茶がい」とも呼ばれ、島しょ部特有の塩水を含む湯水との相性がこの食文化を育んだ。
食べ方
釜に湯を沸かして碁石茶、ハブ茶、またはほうじ茶を煮出し、米とさつまいもを入れ15分~20分煮込む。調味料は一切使わず、茶の渋みだけで味わう。具材は麦、芋、そら豆、煎った餅など季節や家庭によって様々にアレンジされる。年間を通して作られ、手軽にさっと食べられることから漁師の食事として親しまれた。
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産地
香川県の名物

しょうゆ豆
お遍路さんの接待豆が醤油壺に転がり込んだという逸話を持つ香川の名物。煎ったそら豆を醤油に漬け込むことで、ポロッとくだける独特の食感が楽しめる。

しっぽくうどん
「しっぽく」の名は、かつて大根を「しっぽく」と呼んだことに由来する。煮干し出汁で冬野菜と油揚げを煮込み、コシの強い讃岐うどんにかけて食べる香川県の冬の名物料理である。

鯛そうめん
婚礼のトリを飾る豪華な大鉢料理。讃岐伊勢音頭に合わせて二人がかりで座卓ごと揺すりながら出す、華やかな演出が習わしであった。

さわさわ
汁気をさらさらと流し込める食感が名前の由来となった、香川県のこんにゃく料理。正月や法事など特別な日に食べられ、「おなかの砂おろし」として重宝されてきた。

さつま
鍋の蓋やすり鉢に味噌をぬり七輪で香ばしく焼くという、昔ながらの工夫が詰まった郷土料理。焼き上げた白身魚をほぐし、焼き味噌とだし汁で伸ばして熱々のごはんにかける瀬戸内海の庶民の味である。

押し抜きずし
サワラとそら豆を押し型で整えた讃岐の春の祝いずし。姑が若嫁に持たせる里帰り土産として、実家と婚家の仲を取り持つ縁起物として親しまれた。