
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
せいげは、卵を抱えた雌の越前ガニ「せいこがに」を大根おろしと味噌で煮込んだ鍋料理である。福井県南越前町河野地区は江戸時代より漁業で栄え、日本海の荒波に鍛えられた漁師たちが生み出した地元限定の味である。毎年11月6日に越前ガニ漁が解禁され、せいこがには資源保護のため12月31日までの短い漁期にのみ食される貴重な冬の味覚であった。もともとは船上で貝殻を鍋代わりにした漁師飯で、各家庭に独自のレシピが伝承され、ごはんにかけて食べたり酒の肴にしたりと親しまれてきた。
由来・歴史
「せいこがに」の名は「子を背負っている」に由来し、外子と内子に分かれる卵が特徴である。かつては出荷されず地元で食される庶民の味であったが、江戸時代中期から明治30年代にかけて日本海を往復した北前船の船員たちにも愛されたと伝わる。
食べ方
ゆでたせいこがにの足と付け根を土鍋に入れ、たっぷりの大根おろしを加えて煮立て、味噌で味付けし、火を止める際に岩のりを浮かべる。甲羅から出る出汁が旨味を引き立て、ごはんにかけて食べるのが一般的である。漁期は12月31日までと短く、冬の季節限定の味として楽しまれる。
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産地
福井県の名物

すこ
「古い血を流す」と言われる赤ずいきの酢漬け。浄土真宗の報恩講に集まる人々へ振る舞われる福井県随一のポピュラーな精進料理である。

とびつき団子
薄赤いササゲが餅に「飛びついた」ように見えることから名付けられた、福井県あわら・坂井の伝統菓子。もち米にうるち米を混ぜた歯切れの良い食感が特徴で、甘さを抑えた素朴な味わいがお盆のお供えとして親しまれてきた。

雑煮
「株を上げる」縁起かつぎのかぶと、北前船が運んだ黒砂糖の二つの物語が交差する福井の正月の味。日常の汁椀に盛る素朴な雑煮は、昆布敷きの鍋で丸餅を味噌仕立てに煮込む。

里芋のころ煮
「上庄さといも」の薄皮を残したまま煮るのが美味しさの秘訣。浄土真宗最大の行事「報恩講」で振る舞われる精進料理として、子孫繁栄の縁起物としても親しまれてきた。

さばぬた
鯖街道の出発点・小浜で生まれた「さばぬた」は、塩と酢でしめたサバを味噌やからし、ねぎと和える郷土料理である。地元では「のた」「どろず」とも呼ばれ、古くから親しまれてきた。

おつぼ
浄土真宗の最大行事「報恩講」に欠かせない精進料理。親鸞聖人が愛した小豆と里芋を煮詰めた、福井の信仰と食が交わる名物である。