
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
れんこん、ごぼう、人参などの根菜をみりんや醤油で甘辛く炒めた惣菜である。茨城県では野菜を千切りではなく太めに切るのが特徴で、ふたをせずにさっと仕上げることでシャキシャキとした食感を保つ。主な伝承地域は霞ヶ浦周辺で、国内第2位の湖面積を有する豊富な水と肥沃な湿地帯がれんこん栽培を支え、1970年頃から始まった栽培は現在国内生産量日本一に達している。一般家庭や給食で日常的に食べられ、冠婚葬祭の食事にも登場する。筑西地域では葉たまねぎを使うなど家庭ごとのバリエーションがあり、濃いめの味付けで常備菜として現代も親しまれている。
由来・歴史
霞ヶ浦周辺では1970年頃かられんこんの栽培が始まり、豊富な水と肥沃な湿地帯に恵まれた環境が生産を支えた。現在は国内シェア50%を占め日本一の産地となり、この特産品を使ったきんぴらが茨城県の郷土料理として定着した。夏の収穫物はシャキシャキとみずみずしく、冬のものはもっちりとした食感になり、収穫時期によって異なる味わいが楽しめる。
食べ方
ごぼう、れんこん、人参などを太めに切り、みりんや醤油で甘辛く炒める。ふたをせずにさっと仕上げるとシャキシャキの食感が楽しめ、濃いめの味付けで常備菜として日持ちさせる。できたては食材の味を楽しみ、味が馴染んでも美味しくいただける。一般家庭や給食で日常食として、また冠婚葬祭などさまざまな食の機会で食べられている。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
茨城県の名物

紫錦梅
偕楽園の梅を一粒も無駄にしない――徳川斉昭が考案した水戸の保存食「梅びしお」。傷ものの梅を叩いて種を除き、赤しそと塩だけで漬け込む、酸味も色も鮮やかなごはんの友。

凍みこんにゃく
20日間の寒暖差で凍らせ解かす「凍みこんにゃく」は、江戸時代に北方探検家・木村謙次が丹波から持ち帰った製法で作られる茨城県北部の希少な保存食である。

しもつかれ/すみつかれ
正月の残り物を酒粕で煮込む縁起物。7軒分食べると病気知らずという言い伝えがあり、近所への配りものとしても親しまれた。

ピーナッツ味噌/落花生味噌
規格外の落花生を活用した農家の知恵。市場に出回らない大粒や割れ粒を味噌で味付け、常備菜として重宝されてきた茨城県の味。

パイタ焼き
櫂(かい)の板で魚を叩いて焼いた漁師料理が名前の由来。「パイタ」とは舟を漕ぐ櫂のことで、手漕ぎ船時代の船乗りが櫂の平らな部分で叩いて焼いたことから「カイイタ」が訛って生まれた。

小倉れんこん
「紫峰色」に染まる縁起物。筑波山の別称「紫峰」にちなみ、朝夕に赤く染まる山肌のように小豆とれんこんを煮込む独特の郷土料理である。穴が「先が見通せる」寓意を持ち、正月や慶事に欠かせない。