
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
落花生味噌は、落花生をすりつぶして味噌・砂糖・みりんなどと練り合わせたペースト状の常備菜である。千葉県は国産落花生収穫量の全国8割を占め、山武郡南郷町(現山武市)での明治9年の試作を嚆矢とする落花生王国である。9月から11月の収穫期に掘り起こした落花生を自然乾燥させる「ぼっち」は秋の風物詩だが、落花生味噌は加工品であるため通年食べられ、日常の食卓でごはんのおかずやお茶うけとして重宝される。家庭ごとに使用する味噌の種類や調味料の配合が異なり、甘口から辛口まで多様な味わいが存在し、現代では学校給食やスーパーマーケットでも販売され、幅広い世代に親しまれている。
由来・歴史
落花生は江戸時代に「南京豆」の名で日本に伝わった。千葉県での栽培は明治9年、山武郡南郷町(現山武市)の牧野万右エ門氏が神奈川県三浦郡中里村から種子を購入して試作したのが始まりである。市場に出回らない規格外の落花生を活用するため農家が考案し、食料が豊富でなかった時代には脂肪やたんぱく質を含む保存食として重宝された。
食べ方
ごはんに乗せて食べたり、お茶うけとして、あるいはそのまま酒のつまみとしても楽しまれる。甘さが苦手な場合は砂糖を入れずみりんで味噌をのばすと、甘みが抑えられた味わいになる。収穫期である9月から11月に生落花生が手に入った際に各家庭で好みの味付けで作られ、長期保存がきくため通年食卓に並ぶ常備菜となっている。
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産地
千葉県の名物

さんが焼き
「山の家で食べた料理」が名前の由来。漁師が山仕事に持参したアワビの殻入りなめろうが、千葉の郷土料理として親しまれている。

せぐろいわしのごま漬け
「背黒」と呼ばれるカタクチイワシを、炒りごまと唐辛子で漬け込んだ千葉・九十九里浜の保存食。大量に水揚げされる旬のイワシを、日持ちさせる知恵が生んだごまの香り豊かな郷土料理である。

性学もち
江戸時代の農民指導者・大原幽学が考案した「うるち米の餅」。もち米が高価だった農民に餅の味を届けるため、二度蒸して搗く独自の製法を生み出した。

なめろう
「皿をなめるほど旨い」が名の由来だが、粘りが強く「なめないと食べられない」という説も。波の荒い船上で醤油の代わりに味噌を使った漁師の知恵が生んだ、千葉県房総半島の郷土料理。

くじらのたれ
真っ黒な外見から「炭」「海苔」とも呼ばれる南房総の保存食。冷蔵庫のない時代に生まれたクジラの味噌漬け風干しは、今も里帰りの土産として親しまれている。

金山寺みそ
空海や心地覚心が唐・宋より伝えたとされる製法で、江戸時代には徳川吉宗が幕府に献上。醤油の起源ともいわれる歴史ある味噌である。