
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
おかひじきのからし和えは、シャキシャキとした歯ごたえのある茎葉を辛子と醤油で和えたシンプルな郷土料理である。主な伝承地域は山形県南陽市で、もとは海岸に自生する野草であったおかひじきが、最上川を船で運ばれて砂地質の米沢藩領砂塚村に移植され、江戸時代から栽培されてきた背景を持つ。旬は露地物で6月以降の夏場だが、ハウス栽培により通年食べられるようになり、置賜地域では年5回の収穫が行われている。家庭ではからし和えのほか、サラダや卵焼き、味噌汁の具など多様な調理法があり、カルシウムやビタミンAを豊富に含む栄養価の高い食材として現代も重宝されている。
由来・歴史
おかひじきはもともと海岸に自生する野草で、見た目が海藻のひじきに似ていることからこの名で呼ばれるようになった。山形県では海沿いの庄内地域に自生していた種が最上川を船で渡り、砂地質である米沢藩領の砂塚村(現南陽市)に伝わって栽培が始まった。本草図譜(1828年)に「をかひしき 羽州米沢」と記載があることから、江戸時代からの産地であることがわかり、南陽市はおかひじき発祥の地とされている。
食べ方
おかひじきはシャキシャキとした食感が魅力で、辛子と醤油で和えるからし和えが最も食感と美味しさを引き立てる定番の食べ方である。そのほかドレッシングでサラダにしたり、マヨネーズで和えたり、卵焼きや味噌汁の具、だしに入れるなど多様な調理が可能。近年はハウス栽培が主流となり、置賜地域では年に5回ほど収穫が行われ、スーパーや直売所で入手できるため、一般家庭で通年食べられている。
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産地
山形県の名物

おみ漬
「おみ漬」は「近江漬」が転化した名前という説もある、山形県の刻み漬物。山形青菜の葉先など余った部分を使い切る知恵が生んだ、ごはんのお供に欠かせない常備菜である。

笹巻き
笹の葉で粒もち米を巻き、端午の節句に子どもの成長を願って食べる山形の伝統菓子。鶴岡市南部では灰汁水で煮る独特の製法が残り、戊辰戦争をきっかけに保存食として伝わったという説がある。

青菜漬
明治37年に中国・重慶から渡来した山形青菜を使った漬物。シャキシャキの歯ざわりと独特の辛味が白米を何杯でも進ませ、庄内では「弁慶めし」という郷土料理にも欠かせない。

納豆汁
糸を引かない納豆を「納豆汁」に仕立てたという山形の知恵。すり鉢で粒が見えなくなるまで潰した納豆のとろみが、冬の体を芯から温める。

孟宗汁
直木賞作家・藤沢周平が「毎年5月になると思い出す季節の味」と語った、鶴岡市の初夏を告ける名物料理。朝採りの孟宗筍と酒粕のコクが特徴の汁物である。

鱒のあんかけ
冷たく甘いあんかけが特徴の春のごちそう。江戸時代に北前船で伝わった西日本の技法が、庄内のサクラマスと出会って生まれたハレの日の定番料理である。