
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
にゅうめんは、三輪素麺を煮込んだ温かい麺料理で、冷たい素麺とは異なる食感と味わいが特徴である。奈良県桜井市三輪は三輪山を御神体とする大神神社のある素麺発祥の地で、豊富な水と水車製粉、冬季の厳しい寒さと晴天日の多さが良質な素麺製造を可能にしてきた。この地域では夏は冷やし素麺、冬はにゅうめんとして年間を通して素麺を食べる食文化が根付いており、季節に応じた使い分けが定着している。家庭ではパスタや春雨の代わりに使用するなど多様なアレンジが見られ、素麺カルボナーラや焼き素麺など現代的なレシピも広がりを見せている。
由来・歴史
三輪は1200年以上前に疫病と飢餓に苦しむ民の救済を祈願した大神神社で神の啓示を賜り、小麦を撒いて粉に挽き糸状にしたものが素麺の起源とされる。大神神社の祭神は今も素麺の守護神とされ、年に一度その年の三輪素麺の卸値を占う卜定祭が営まれている。油を塗って細く伸ばす技術は鎌倉時代に中国から伝わり、室町時代に製法が完成。江戸時代の「日本山海名物図会」には三輪素麺が日本一と記されている。
食べ方
にゅうめんは三輪素麺を煮込んだ温かい麺料理で、冬の定番として食べられている。家庭ではパスタや春雨の代わりに使用するなど多様なアレンジが浸透しており、素麺カルボナーラや焼き素麺など現代的なレシピも増えている。年間を通して素麺を楽しむ三輪の食文化の中で、にゅうめんは冬の代表的な食べ方として親しまれている。
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産地
奈良県の名物

さんま寿司
十津川村で南北で異なる製法が伝わる「さんま寿司」。北部は長期発酵のなれずし、南部は酢で締めた押し寿司と、同じ名で対照的な味わいが楽しめる。

しきしき
戦前から続く奈良の素朴なおやつ。クレープのような薄焼き生地に、甘いあんを巻いたりねぎをかけたりと家庭ごとに食べ方が異なる。

蛸もみうり
吸盤で大地に根付くという願いを込め、田植え後の「早苗饗」に供される縁起物。塩もみしたきゅうりとタコを酢で和えた奈良の夏の味。

奈良和え
酒粕漬けの代名詞・奈良漬を使った和え物。冷めて味がなじんだ頃にいただく、奈良の家庭で親しまれる日常の味。

奈良のっぺ
平安時代から続く「おん祭」の身清めの儀「大宿所祭」でふるまわれる精進料理。里芋の煮くずれが自然なとろみとなり、昆布と干ししいたけのだしが野菜の旨味を引き立てる。

奈良茶飯
東大寺「お水取り」の練行衆に捧げられた神聖な食事が、江戸時代に浅草で大ブームを巻き起こした。旅人が持ち帰った奈良発祥の茶飯は、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」でも名を馳せた。