
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
七色お和えは、人参・かぼちゃ・なす・三度豆・ずいき・みょうが・ごぼうなど旬の7種類の野菜を、すりごま・味噌・砂糖の和え衣で和えた奈良の伝統料理である。真言宗の影響が深い奈良において、盆地特有の豊かな野菜栽培が背景にある。お盆の8月13日に墓から精霊を迎え、15日の送り火までの期間に仏壇へのお供えとして欠かせない。地域や家庭によって供え方は異なるが、あんつけ餅やおはぎとともに供されることが多い。現代では年間を通じて食卓に並ぶ栄養価の高い和え物として親しまれている。
由来・歴史
七色お和えは真言宗の盆のお供え料理の一つである。七色とは旬の7種類の野菜を指し、奈良では和え物を「お和え」と呼ぶ。食糧難の時代にこれほどの野菜を使うことは非常に贅沢であり、豊かな収穫への感謝と精霊供養の心意気が込められている。8月13日の迎え火から15日の送り火まで、そんじょさんを祀る期間に供される。
食べ方
野菜を食べやすい大きさに切り、それぞれゆでる。すり鉢ですったごまに砂糖と味噌を混ぜた和え衣で、ゆでた野菜を和える。すりごまの香りが食欲をそそる。お盆の8月13日から15日にかけての精霊供養の期間に仏壇へ供えるが、旬の野菜を使った和え物としては年間を通じて食される。
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産地
奈良県の名物

奈良茶飯
東大寺「お水取り」の練行衆に捧げられた神聖な食事が、江戸時代に浅草で大ブームを巻き起こした。旅人が持ち帰った奈良発祥の茶飯は、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」でも名を馳せた。

奈良のっぺ
平安時代から続く「おん祭」の身清めの儀「大宿所祭」でふるまわれる精進料理。里芋の煮くずれが自然なとろみとなり、昆布と干ししいたけのだしが野菜の旨味を引き立てる。

奈良和え
酒粕漬けの代名詞・奈良漬を使った和え物。冷めて味がなじんだ頃にいただく、奈良の家庭で親しまれる日常の味。

生節とねぎの煮もの
室町時代、翁の面と共に空から降ってきた伝説の「結崎ネブカ」を使う、奈良の奥深き家庭料理。海なき奈良が育んだ生節の旨味と、甘み豊かなねぎの絶妙な組み合わせである。

まなめはり
幻の野菜「下北春まな」を使った奈良県下北山村限定のめはりずし。寒さで甘みが凝縮した肉厚の葉が、山仕事のお弁当として古くから親しまれてきた。

葛餅
「葛」の名は奈良・吉野の山の民「国栖人」が由来。真冬の地下水で精製した吉野本葛の透明な弾力と、ほんのり温かい中身のもちもち食感が魅力の和菓子である。