
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
なまこの酢の物は、表面を洗い内臓を取り除いたなまこを薄く切り、大根おろしと酢と混ぜ合わせた料理である。コリコリした歯触りと強烈な磯の香りが特徴で、塩もみでぬめりを落とし手早く処理する。主な伝承地域は七尾湾に面した七尾市で、山に囲まれた穏やかな湾内で柔らかく旨味のあるなまこが採れる。11月から翌4月の漁期に水揚げされ、生食用の高級品や地元消費用に「赤なまこ」「青なまこ」「黒なまこ」など見た目で選別される。お酒の肴として親しまれる定番料理であり、家庭ではきんこやこのわたなど加工品も作られる。
由来・歴史
能登のなまこの歴史は8世紀ごろまでさかのぼり、平城宮跡から出土した木簡には能登からなまこ6斤を都へ運んだと記されている。平安中期の「延喜式」にも能登のなまこについての記録が残る。七尾湾では昭和40年代に年間1000トン以上の漁獲量を誇ったが、現在は300トン台に減少。県全体の漁獲量のほとんどを七尾湾産が占める。卵巣を干した「干くちこ」は高級珍味として春先の風物詩となっている。
食べ方
塩もみの要領で表面のぬめりを落とし、手早く洗って腹側に切り目を入れ、内臓のあった部分もていねいに洗う。薄く切ったなまこを大根おろしと酢と混ぜ合わせて食べる。11月から翌4月の漁期に水揚げされた新鮮ななまこを使い、お酒の肴として親しまれる定番料理である。
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産地
石川県の名物

なすのオランダ煮
「オランダ煮」の名は長崎経由で伝わった西洋料理法に由来する。へた紫なすを使った金沢の夏の定番で、冷やして食べるのが一般的だ。

なすそうめん
「なすのそうめんかぶし」とも呼ばれる金沢の夏の知恵料理。そうめんとなすを煮こんだ煮物で、麺より煮物という独特の食感が特徴。奥能登のそうめん産地の歴史が、食べ残した麺の再利用から生まれた。

にしんの昆布まき
北前船が運んだ北海道のニシンと昆布が出会い、能登の祝いの味になった。青柏祭の祝い唄にも登場する、海運の歴史が詰まった保存食である。

みたま
火事を連想させる赤飯に代わり、白山市美川の建前引き出物として定着した黒豆おこわ。江戸時代から続く「おかえり祭り」でも振る舞われる、黒と白の縁起物である。

めった汁
「やたらめったら」具を入れる名の由来が語り継がれる、石川県の具だくさん豚汁。文豪・徳田秋声の小説『黴』にも登場し、明治から親しまれてきた郷土の味である。

メギスのだんご汁
「メギス」は石川県の方言で、ギョロっとした大きな目が由来ともいわれる。鮮度が落ちるのが早く産地以外では刺身も味わえない、この地だけの特権的な魚を使っただんご汁である。