
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
干したアラメでワカサギなどの魚を三角形に巻き、醤油・砂糖・酒・みりんで長時間煮込んだ煮物である。山梨県富士河口湖町を中心とした富士山麓の地域に伝わり、富士山信仰と深く結びついた土地の背景を持つ。河口浅間神社の例大祭を祝う行事食として親しまれ、4月には商店にアラメが並ぶ季節感がある。家庭によって味付けに違いがあり、現代では観光客向けの土産物としても販売されている。
由来・歴史
アラメで魚を巻くことから「めまき」の名が付いた。江戸時代中期頃、富士山信仰で訪れる信者をもてなす御師が振る舞ったとされる。三角形は富士山を、留める爪楊枝は金剛杖を表し、富士登山の安全祈願の意味が込められている。祭神の木花開耶姫命の和服姿も三角形に模しているという。
食べ方
熱湯で戻し陰干ししたアラメで魚を巻き、鍋で10時間以上煮て柔らかくした後、調味料で味付けし味が染み込むまで煮る。硬いアラメを数日かけて煮込むため保存性に優れ、かつては富士登山の携帯食として重宝された。主に河口浅間神社の例大祭など、富士山信仰に関わる場面で食べられてきた。
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産地
山梨県の名物

みみ
三角形の麺が「箕」の形に由来する縁起物。源氏の武将が戦勝祝いに食した伝承があり、今も正月元旦に神様へ供える山梨の珍しい郷土料理。

茂倉瓜の冷や汁
130年前から自家播種で守られてきた幻の瓜を使い、南アルプスの麓で親しまれる夏の冷や汁。冬瓜ほど大きくなるも青臭さがなく、しゃきしゃきとした歯ざわりが麦飯やおかゆに絶妙に合う。

生湯葉
日蓮聖人の弟子が師を想って創ったとされる精進料理の逸品。豆乳の表面にできた被膜をそのまま味わう、身延町の名産である生湯葉は、わさび醤油でいただくシンプルな食べ方が特徴。

甲州小梅漬
「カリカリ漬」の異名を持つ甲州小梅漬は、卵の殻を使った独自の漬け込み法で歯ごたえのある食感を生む。天日干しせず梅酢に漬けたまま保存する「どぶ漬け」が特徴の山梨の人気加工品である。

枯露柿
天日乾燥の際に実を「ころころ」と向きを変えたことで名付けられた「枯露柿」は、甲州の大粒柿を長期間干して白い糖の結晶を吹かせた風味豊かな保存食である。

かつ丼
山梨県で「かつ丼」と頼むと、卵とじではなく千切りキャベツの上にとんかつが載る丼が出てくる。県外の卵とじタイプは「煮かつ丼」と呼ばれ、まったく別の料理として認識されている。