
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
薄くスライスした松茸を米と昆布出汁とともに炊き上げた香り豊かな炊き込みごはんである。主な伝承地域は南丹市、綾部市、福知山市を含む丹波地域と、山城地域で、いずれも「丹波マツタケ」「山城マツタケ」として市場に流通する名産地である。9月から11月上旬の旬の時期に、料亭や割烹で提供されるほか、産地に近い家庭でも親しまれてきた。家庭ごとに松茸の切り方や出汁の取り方に違いがあり、仕上げに三つ葉を添えるなど見映えを気遣うこともある。近年は生産量の激減により希少価値が高まり、特別な日の贅沢な味として現代でも愛されている。
由来・歴史
京都府の松茸生産は戦前年間1200トンを数えたが、高度経済成長期以降の燃料革命による松林放置、松くい虫被害による松枯れで近年は数トンに激減した。松茸の人工栽培が未だ確立されない中、昭和53年(1978年)より「京都方式」と呼ばれる中層木除伐や腐植土除去による生育環境整備が実施された。こうした背景から、京都の松茸は高級食材としての地位を確立し、秋の味覚の象徴となった。
食べ方
薄くスライスした松茸を米と昆布出汁などで炊き、仕上げに三つ葉を添えて食べる。香りの強い「開き」と呼ばれる成熟した松茸が最適とされる。9月から11月上旬の旬の時期に、料亭や割烹で提供されるほか、産地近郊の家庭でも秋の特別な食として親しまれている。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
京都府の名物

壬生菜のからし和え
1804年の文献に「壬生に産する壬生菜」と記された京の伝統野菜。みず菜とは異なるぴりっとした辛みと苦味が特徴で、からし和えは各家庭でアレンジが受け継がれる定番料理となっている。
ふるさと納税水無月
氷の形を模した三角形の和菓子で、6月30日の「夏越しの祓」で無病息災を願って食べられる。小豆の赤は邪気払いの意味を込め、京都の伝統行事食として今も親しまれている。

納豆餅
顔と同じ大きさの巨大な餅に納豆を練り込む京北の正月名物。戊辰戦争の山国隊が出征の際に携行した携行食がルーツとされ、正月三が日かけて食べる風習が残る。

万願寺とうがらしとじゃこの炊いたん
唐辛子の名に反して辛くない「万願寺とうがらし」は、大正末期に京都府舞鶴市万願寺地区で自然交雑して誕生した京のブランド野菜。じゃこと炊いた夏のおばんざいは、子どもも安心して食べられる家庭的な味わいである。

黒豆煮
「黒く日焼けするほどマメに働けるように」という願いが込められた、丹波の黒大豆を使ったおせちの定番。大粒で艶やかな黒光りが特徴で、生産者の間では「苦労豆」とも呼ばれる貴重な食材である。

栗ごはん
平安時代から貴族に献上された「丹波くり」を使い、塩味のごはんに栗の甘さが際立つ秋の味覚。鮮度が命のため、栗の収穫直後にしか味わえない限定のごちそうである。