
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
まんばのけんちゃんは、高菜の一種であるまんばを煮干しと油揚げ、豆腐とともに炒め煮にした香川県の冬の郷土料理である。県内全域で栽培されるまんばは、霜を被ることで柔らかく甘みを増し、深緑や暗紫色の大きな葉が冬の食卓に彩りを添える。主に東讃地域で「まんば」と呼ばれるこの野菜は、10月から4月が旬で、野菜の少ない冬場の惣菜として家庭で日常的に作られてきた。具材や味付けは家庭によりさまざまで、西讃地域では豆腐を雪に見立てて「ひゃっかの雪花」と呼ぶなど、地域差も見られる。現代でも家庭菜園で栽培され、寒の入る頃から柔らかくなったまんばを使ったけんちゃんは、変わらず親しまれている。
由来・歴史
まんばは株の外側から葉を取っても次々と芽吹くことから「万葉」と名付けられ、同じ意味合いで千葉や百貫とも呼ばれる。東讃で「まんば」と呼ばれるのに対し、西讃では百貫が訛って「ひゃっか」と呼ばれている。けんちゃんの名称は、細切り野菜の油炒めに豆腐を入れたしっぽく料理「けんちん」がなまったものとされる。西讃地域では、豆腐を雪に見立てて「ひゃっかの雪花」という美しい呼び名も生まれた。
食べ方
まんばはゆでて水にさらしアクを抜いてから、小さめの煮干しを頭ごと、大きいものは頭と内臓・骨を取って香ばしく炒める。刻んだまんばを加え、豆腐や油揚げを入れて豆腐を崩しながら炒め、最後に出汁や調味料で煮て味をととのえる。具材や味付けは家庭によりさまざまで、まんばが寒に入って柔らかく甘みを増す冬場に、一般家庭で日常的に作られる惣菜である。
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産地
香川県の名物

もっそうめし
修行僧の精進料理が起源で、丸や扇の木型にごはんを詰めて押し抜く独特の形状が特徴。三豊市の百々手祭りで会食として親しまれ、現在は「肉もっそ」も人気の郷土料理である。

なすそうめん
「おなすにそうめんを抱かせる」と呼ばれる、主婦にとって扱いやすく簡単に作れる香川の夏の定番。三豊なすのとろける食感と、唐辛子のピリ辛が食欲をそそる。
ふるさと納税おちらしあめ
菖蒲の葉ですくって食べると病気にならないという言い伝えを持つ、香川の初夏の郷土菓子。甘味が少なかった時代に子どもに好まれた、はだか麦の素朴な味わいが特徴である。

こんにゃくの白あえ
「1年の砂おろし」と呼ばれる節分の縁起物。香川の山間部で手づくりされるこんにゃくを、豆腐とごまで白く和えた精進料理の伝統が残る。

こんにゃくのはちはい
「八杯おかわりしたほど美味しい」という名前の由来を持つ香川県のこんにゃく煮込み。あっさりとした出汁が具材の旨味を引き立て、寒い日の温もりを運ぶ郷土料理である。

カンカンずし
木槌でくさびを打ち込むカンカンの音が名前の由来。「ほらいたずし」の異名を持つ、形が崩れないほど締まったサワラの押し寿司である。