
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
おちらしあめは、はだか麦(おちらし)の粉を水あめと砂糖で練り上げた、香川県の伝統的な菓子である。麦ともち米を10対3で混ぜて煎り、ひき臼で挽いた粉を使用し、とり粉用のおちらしをまぶして仕上げる。香川県は気候が麦栽培に適し、米の裏作として麦生産が盛んで、特に品種「イチバンボシ」は粒質が柔らかく白度が高いと評価されている。初夏の新麦収穫期に各家庭で作られ、昔は茶の間に常備されることも多かった。作り方は家庭ごとに差があり、粉をそのまま食べたり湯に溶かして飲むこともある。現在は作付面積の減少により貴重な存在となっているが、食物繊維豊富な健康食材としても再評価されている。
由来・歴史
「おちらし」とは大麦の一種であるはだか麦のことで、別名「はったい」から「はったいあめ」とも呼ばれる。香川県では米の裏作として麦生産が古くから盛んで、収穫期の初夏には各家庭でおちらしあめが作られてきた。菖蒲の葉ですくって食べると病気にならないという言い伝えがあり、甘いものが少なかった時代には子どもに特に好まれた菓子であった。
食べ方
麦ともち米を10対3で混ぜて弱火で煎り、ひき臼で粉にする。鍋に水、水あめ、砂糖を入れ短時間煮てからおちらしを加え、弱火で練り上げる。まな板の上で棒状にし斜めに切り、とり粉用のおちらしをまぶして完成する。初夏の新麦収穫期に作られ、菖蒲の葉ですくって食べる習慣もある。粉をそのまま食べたり湯に溶かして飲むこともある。
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産地
香川県の名物

押し抜きずし
サワラとそら豆を押し型で整えた讃岐の春の祝いずし。姑が若嫁に持たせる里帰り土産として、実家と婚家の仲を取り持つ縁起物として親しまれた。

さつま
鍋の蓋やすり鉢に味噌をぬり七輪で香ばしく焼くという、昔ながらの工夫が詰まった郷土料理。焼き上げた白身魚をほぐし、焼き味噌とだし汁で伸ばして熱々のごはんにかける瀬戸内海の庶民の味である。

さわさわ
汁気をさらさらと流し込める食感が名前の由来となった、香川県のこんにゃく料理。正月や法事など特別な日に食べられ、「おなかの砂おろし」として重宝されてきた。

なすそうめん
「おなすにそうめんを抱かせる」と呼ばれる、主婦にとって扱いやすく簡単に作れる香川の夏の定番。三豊なすのとろける食感と、唐辛子のピリ辛が食欲をそそる。

もっそうめし
修行僧の精進料理が起源で、丸や扇の木型にごはんを詰めて押し抜く独特の形状が特徴。三豊市の百々手祭りで会食として親しまれ、現在は「肉もっそ」も人気の郷土料理である。

まんばのけんちゃん
「万葉」と名付けられた高菜の一種・まんばを、煮干しで香ばしく炒めた冬の郷土料理。西讃では「ひゃっかの雪花」とも呼ばれ、雪に見立てた豆腐が彩りを添える。