
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
琵琶湖産の小アユ、イサザ、ワカサギなどを衣で包み揚げた天ぷらである。小アユは塩振りして卵と小麦粉の衣をつけ、熱した油でカラッと揚げる。イサザはハゼの一種で水深70mの湖北地域で漁獲され、独特の風味がある。ワカサギは北湖や余呉湖に生息し、11月下旬から1月末が旬となる。滋賀県は琵琶湖を擁む水産業の地であり、湖魚は古くから身近な蛋白源として親しまれてきた。小アユは5月から8月上旬、イサザは9月から4月と漁期がずれるため、年間を通じて湖魚の天ぷらを味わえる。家庭では衣の配合や揚げ具合に差があり、地元の食堂や観光地でも定番メニューとして提供されている。
由来・歴史
琵琶湖の小アユは体長7cmほどにしか成長せず、通常のアユより旨みが凝縮されている。イサザは本来琵琶湖の水深70m前後に生息するハゼの一種で、湖北地域で漁獲される。ワカサギはもともと琵琶湖にいなかった外来種だが、生息を開始して以降漁獲量が増加し、現在は小アユに次ぐ人気魚となった。これらの湖魚は揚げることで臭みが消え、食べやすくなるため、天ぷらとして定着した。
食べ方
小アユは洗って水気を切り塩を振り、卵と冷水を混ぜた液に小麦粉を加えて作る衣をつけて揚げる。イサザやワカサギも同様に天ぷらやかき揚げに仕立てる。小アユは5月から8月上旬、イサザは9月から4月、ワカサギは11月下旬から1月末が漁期であり、湖魚の種類によって旬が異なるため、おおむね一年中食べられる。地元では揚げたてを塩で味わうのが一般的だ。
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産地
滋賀県の名物

くるみごぼう
「ごんぼ祭り」で供えられる縁起物。枝豆をすりつぶした緑色の餡にごぼうを絡め、1年の健康を願う滋賀・信楽の知られざる郷土料理。

おあえ団子
米粉団子を白和えで包む滋賀の変わり種和え物。法事に欠かせない「おあえ」の名は、野菜と団子を「和え合わせる」ことに由来する。

近江牛の味噌漬
江戸時代に彦根藩が将軍家へ献上した「反本丸」が原型。薬用として始まった近江牛の味噌漬は、国内最古のブランド牛を白味噌に漬け込む贅沢な郷土料理へと発展した。

幸福豆
「幸福豆」は農作業の合間に食べられた大豆のお菓子で、米粉を使えばもちもちとした食感に変わる。滋賀県の豊かな米文化が生んだ、質素ながら滋味深い郷土菓子である。

小あゆの山椒煮
琵琶湖産の小アユを甘辛く炊き上げた佃煮。体長7cmにしか成長しない小アユは、餌の関係で琵琶湖独自の生態を持つ。1998年には滋賀県選択無形民俗文化財に選定された湖魚の佃煮の代表である。

じゅんじゅん
鍋の中で「じゅんじゅん」と響く音が名の由来。琵琶湖の旬の湖魚と地元野菜を、すき焼き風に煮込む滋賀の伝統鍋。近江牛や固有種イサザも加え、年節の客寄せから日常まで幅広く親しまれる。