
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
きびなごの刺身は、10cmほどの小魚を手で開き、半分に折って菊の花をかたどった「菊花造り」に盛り付ける刺身である。酢味噌に付けて食べるのが特徴で、しょうが醤油や薬味を添えることもある。主な産地は鹿児島県の甑島で、全国の水揚げ量の20%以上を占める日本有数の漁場である。鮮度が落ちるのが極めて早いため、漁獲地である鹿児島でしか味わえない特権的な料理でもある。年間を通じて食べられるが、春は子持ち、秋は脂がのった身のしまった味わいと、時期によって異なる食感が楽しめる。家庭では味噌なますにアレンジするなど、それぞれの食べ方が受け継がれている。
由来・歴史
キビナゴの名前は、鹿児島県南部の方言で「帯」を「きび」、「小魚」を「なご」と呼ぶことに由来する。体側の帯状の縞模様が特徴的なこの魚は、鹿児島湾・東シナ海・太平洋に恵まれた県内で古くから漁獲され、郷土料理として定着した。特に甑島は日本有数の産地として知られ、豊富な漁獲量を背景に天ぷらや南蛮漬けなど多様な調理法が発達した。
食べ方
包丁を使わず、頭を折って腹側から指を入れ、背骨を尾に近い部分で折って剥がす「手開き」が特徴である。開いた身を半分に折り、菊の花を模した盛り付けにする。酢味噌に付けて食べるのが一般的だが、しょうが醤油やみょうが・ねぎ・大葉などの薬味を添えることもある。また、刺身を大根千切りと酢味噌で和えた「味噌なます」にする食べ方もある。年間を通じて水揚げされるが、春は子持ち、秋は脂がのる時期として知られる。
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産地
鹿児島県の名物

黒糖
江戸時代、奄美群島の島民は年貢を黒糖で代納させられ「黒糖地獄」と呼ばれる過酷な時代を経験した。カラメルのような深いコクと風味を持つ、鹿児島を代表する甘味料である。

みき
「神酒」と書く奄美の発酵飲料は、口噛み酒がルーツという意外な歴史を持つ。米とさつまいも、砂糖を発酵させた甘酸っぱい味わいで、夏の栄養補給に重宝される。

ミズイカのマダ汁
イカの墨袋「マダ」を味噌汁に入れる奄美地域ならではの食文化。古くから血圧を下げる薬として重宝され、まろやかな甘みとコクが特徴の郷土料理である。

鶏飯
薩摩藩の役人をもてなすために考案された、奄美群島の知恵と技が詰まった郷土料理。鶏を余すことなく使い、鶏ガラのコク深いスープをかけてさらさらと頂く。

かしゃもち
厄除けのよもぎと黒糖を練り込み、香りの葉「かしゃ」(クマタケラン)で包んだ奄美の餅菓子。仲の良い二人を「餅とカシャのようだ」とたとえるほど、島の暮らしに寄り添ってきた。

かるかん
「軽い羹(羊羹)」の名の通り、蒸すと生地が軽くなるのが特徴。かつては庶民の口に入らない「殿様菓子」だったが、明治以降に広まった鹿児島の銘菓である。