
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「からいもねったぼ」は、蒸したさつまいも(「からいも」)とつきたての餅を混ぜ合わせ、きなこと砂糖・塩で味付けする餅料理である。さつまいもの甘みと餅のもちもちとした食感が特徴で、鹿児島県では全国1位の生産量を誇るさつまいもを主食材とする。鹿児島県はシラス台地で水捌けが良く台風被害を受けやすい地理的条件から、地中で成長しやせた土でも育つさつまいも栽培が発達した。年末年始の餅つきの際に作られ、正月の食卓を飾るほか、日常のおやつとしても親しまれてきた。家庭によっては「からいもんねーぼ」と呼ぶこともあり、さつまいもと餅の配合比率にもばらつきが見られる。
由来・歴史
「からいもねったぼ」の名の由来は諸説ある。「練ったぼたもち」が縮まったという説と、餅を「ぼったぼったと練ってつく」ことから来たという説が挙げられる。さつまいもは1698年に種子島久基が琉球から持ち帰り、1705年に山川の前田利右衛門が栽培を広めた。収穫量が多く貧しい者の食糧となったことから「孝行芋」とも呼ばれ、鹿児島の食文化の基盤となった。
食べ方
蒸したさつまいもの上に市販の切り餅を載せて一緒に蒸し、柔らかくなったらつき混ぜる。全体が馴染んだら食べやすい大きさにちぎり、きなこと砂糖・少々の塩を混ぜたものに入れてまぶして食べる。さつまいもと餅の割合は3:1が目安である。年末年始の餅つきの際に作られるほか、正月以外にもおやつとして食される。
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産地
鹿児島県の名物

かるかん
「軽い羹(羊羹)」の名の通り、蒸すと生地が軽くなるのが特徴。かつては庶民の口に入らない「殿様菓子」だったが、明治以降に広まった鹿児島の銘菓である。

かしゃもち
厄除けのよもぎと黒糖を練り込み、香りの葉「かしゃ」(クマタケラン)で包んだ奄美の餅菓子。仲の良い二人を「餅とカシャのようだ」とたとえるほど、島の暮らしに寄り添ってきた。

鶏飯
薩摩藩の役人をもてなすために考案された、奄美群島の知恵と技が詰まった郷土料理。鶏を余すことなく使い、鶏ガラのコク深いスープをかけてさらさらと頂く。
ふるさと納税からいもごはん
「からいも」はさつまいもの鹿児島方言。土壌が痩せたシラス台地でも育ち、台風被害も受けにくい頼もしい作物を、角切りにして米と一緒に炊いた質素ながら深い味わいのごはんである。
ふるさと納税じゃんぼ餅
2本の串を刺した姿が刀を腰に差した上級武士に似ることから「両棒(じゃんぼ)」と名付けられた鹿児島の郷土菓子。南北朝時代、懐良親王をもてなした料理が起源とされる。
ふるさと納税へちま汁
「へちま」とは糸瓜のこと。1802年の百科事典『成形図説』にも記載があるほど古くから鹿児島で食べられ、夏バテ知らずの知恵が詰まった一皿である。