
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
唐辛子を雪にさらしてから米糀・柚子・塩と混ぜ、三年間熟成発酵させる赤色のペースト状調味料である。妙高市は新潟県上越地方に位置し長野県と隣接、特別豪雪地帯の指定を受けるほどの豪雪地域であり、厳寒の気候がこの発酵食品の育成に適していた。大寒(1月20日前後)の寒ざらしから仕込みが始まり、夏のスタミナ料理から冬の温身食まで年間を通じて各家庭や飲食店で使われる。製法は有限会社かんずりなどが守り、家庭ごとの味付けや用途の違いとともに現代の食通にも広く親しまれている。
由来・歴史
妙高市(旧新井市)に伝わる伝統調味料で、「一年で一番寒い日に仕込まれる」ことから「寒造里」の字を当てる。戦国武将・上杉謙信が京都からヨーロッパ伝来の貴重な唐辛子を持ち込み農民に分け与えたとされ、当初は唐辛子に味噌を混ぜる簡易なものだった。雪深い土地の厳寒が冷えた体を温める食文化として定着した。
食べ方
鍋物・ラーメン・パスタの隠し味、刺身の薬味、焼き鳥やディップソースに適量加えて用いる。大寒の寒ざらしで仕込み、三年熟成後は夏のスタミナ料理や食欲増進、冬季の温身食として新潟の各家庭や飲食店で幅広く活用されている。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
新潟県の名物

けんさん焼き
上杉謙信が剣先に刺して焼いたのが由来という、おにぎりに味噌をぬいて焼く新潟の郷土料理。雪道を歩いて里帰りした娘を待つ母の思いが込められた冬の夜食である。

きりざい
「きりざい」の名は「切る(きり)」と「野菜(さい)」に由来し、戦国時代には武士の兵糧として携行された記録が残る。納豆に刻んだ漬物を混ぜる雪国の知恵料理である。

くじら汁
北前船が運んだ西日本の塩クジラが、新潟の山間地まで届いたスタミナ食。なすとゆうがおを煮込んだ味噌仕立てで、真夏の暑さを乗り切る知恵が詰まる。

かきあえなます
「かきのもと」は新潟・下越地方の呼び名で、中越地方では「おもいのほか」と呼ばれる。赤紫色の食用菊を使った酢の物は、秋の食卓に鮮やかな彩りを添える名物である。

飯ずし
村上市に古くから伝わる「飯ずし」は、なれずしの一種で、塩引きサケと数の子、野菜を米と麹に漬け込み低温発酵させた保存食である。毎冬、気温に合わせて重しを変えながら、出来上がりのタイミングを待つ伝統的な技が受け継がれる。

いもみそ
絹織物にたとえて名付けられた「帛乙女」という里芋を、だし汁と味噌でコトコト煮た五泉市の郷土料理。秋の収穫期に粒の小さい里芋が出回ると、各家庭の食卓に並んだ。