
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉を練って薄く伸ばし、1cm幅に切ったうどん状の細い麺を、小豆と多めの砂糖で甘く仕立てた汁粉風の料理である。主に愛知県東三河地域・渥美半島に伝わり、この地は黒潮の影響で温暖な気候と長い日照時間を持つが、かつては河川がなく干害に悩む痩せた土質であり、昭和以降の豊川用水完成によって日本有数の野菜・花の産地へと変貌した。かつては田植えや稲刈りなどの「農上がり」や、農作業の合間の間食として食べられ、疲労回復のため甘味が強く調えられた。家庭ごとに醤油風味で里芋や人参を入れた主食バージョンもあり、現代では郷土の農業文化を伝える味として親しまれている。
由来・歴史
明治時代から渥美半島の農家に伝わる。小麦粉の細い麺がドジョウに似ていることから「じょじょ(ドジョウ)切り」と名付けられた。別称「伊良湖汁粉」とも呼ばれる。昭和に入って豊川用水が整備されるまでは干害に悩む貧しい土地だったが、農業発展とともにこの甘い間食も受け継がれてきた。
食べ方
小麦粉に水を加えてかために練り、のし棒で薄く伸ばして1cm幅に切り、沸騰した水でゆでる。小豆、多めの砂糖、塩で味を整え、もっちりとした麺の食感と甘さを楽しむ。甘いお汁粉風が基本だが、里芋や人参を入れた醤油風味にアレンジし、主食として食べることもある。かつては農作業の合間や田植え・稲刈りなどの農上がりに食べられた。
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産地
愛知県の名物

十六ささげのごま味噌和え
さやに16個の豆が入る縁起の良い伝統野菜を、赤味噌とごまで和える愛知の夏の味。火を通しても割れない豆は武士にも好まれた。

かきまわし/とりめし
「かきまわし」という名は、具材をごはんにしっかり混ぜる動作に由来する。愛知県では混ぜごはん全般を指す言葉としても使われ、名古屋コーチンなど地元の鶏肉を活かした郷土料理として親しまれている。

かりもりの粕漬け
「カリッとした食感でごはんがもりもり食べられる」という名前の由来を持つ、濃尾平野の伝統的な粕漬け。明治から続くかりもりという硬い白瓜を、知多半島の酒蔵から出る酒粕で漬け込む夏の味である。

いがまんじゅう
桃の節句に三色のもち米をまぶした「いがまんじゅう」は、西三河地域独自の雛祭り行事食。ピンク・黄・緑の色彩が豊作祈願や生命力を象徴し、1月中旬から店頭に並ぶ春の訪れを告げる菓子である。

へぼ飯
クロスズメバチの幼虫「へぼ」を甘辛く煮てごはんに混ぜる愛知県三河地域の郷土料理。かつては山間部の貴重なタンパク源で、今はごちそうとして客に振る舞われる。

はぜ佃煮
翁に似たハゼの顔が「長寿」の象徴となり、おせち料理に欠かせない一品。三河湾の恵まれた干潟と、豆味噌から生まれた濃厚な「たまり」が、深いコクと旨味の佃煮を育んできた。