
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「板わかめ」は、生わかめを板状に並べて低温で約24時間乾燥させた無添加の保存食である。味付けは一切せず、わかめ本来の塩分と旨味がごはんを進める。主な伝承地域は鳥取県の日本海沿岸で、豊かな山間部から清流が注ぎ込む海域で育つ天然わかめが用いられる。森からの豊富な栄養を受けたわかめは風味が良く、地元漁師が素潜りで採取する。新芽の季節である3月後半から4月上旬にかけてが最も美味しく、この時期に食べられてきた。家庭ではそのまま食べるほか、軽く炙ってごはんにかける食べ方が一般的だが、水でもどして味噌汁やラーメンに入れることもできる。現代では天然わかめの希少性から、地元の貴重な食材として親しまれている。
由来・歴史
「板わかめ」は、鳥取県の日本海沿岸で長く作られてきた簡便な保存食である。当地の海域は山間部から流れ込む複数の清流により、森からの豊富な栄養が供給されており、これが風味豊かなわかめを育む。漁師たちが素潜りで採取した天然わかめを、持ち帰ってから4時間以内に加工する伝統が守られてきた。味付けを一切しないのは、良質な素材の味を最大限に引き出すための知恵である。
食べ方
収穫後4時間以内に水洗いし、1本ずつ葉を広げて並べて約24時間低温乾燥させる。パリパリとした食感を活かすには、そのままか軽く火で炙ってごはんにかけて食べるのが最もおいしい。水でもどして味噌汁やラーメンの具にする食べ方もある。最も美味しい時季は3月後半から4月上旬の新芽の季節である。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
鳥取県の名物

いただき
「頂く」という感謝の気持ちが名前になった、あるいは大山の頂に似ていることから名付けられたともいわれる鳥取の郷土料理。大きな油揚げに生米と野菜を詰め、だし汁で炊き上げる豪快な田舎めしである。

いわし団子
炭酸を仕上げに加える弓ヶ浜流の工夫が生臭みを抑え、ふんわりとした食感を生み出す。片栗粉などのつなぎを使わない、イワシの身だけで作る珍しい団子料理。

じゃぶ
「じゃぶ」とは豆腐や野菜を煮込むうちに「じゃぶじゃぶ」水分が出てくる様子に由来する。余り野菜をごった煮する貧しさから生まれた名物料理が、今も鳥取の家庭に息づく。

いもぼた
弓浜半島の砂地が生んだ「もち米代用」の知恵。さつまいもでかさ増ししたぼたもちは、あんの隙間から覗く黄色い中身が目印。口に入れると芋の甘みが広がる、一見ぼたもちに似て非なる郷土菓子である。

いぎす
飛鳥・奈良時代から朝廷への献上品だった海藻料理。見た目はようかんのようだが、口に入れると海の豊かな香りが広がる独特の触感が楽しめる。

いがい飯
山陰唯一の海女の里・青谷町夏泊で、海女が潜って採るイガイを炊き込んだ夏の風物詩。貝殻ごと炊く豪快な食べ方も残る。