
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
じゃがいものデンプンを取り除き、酢で和えたシャキシャキとした食感が特徴の酢の物。北信地域の飯山市周辺で伝承され、日本有数の豪雪地帯ゆえ冬季の新鮮野菜不足を補う保存食として発展した。日常の茶受けや寺の精進料理、冠婚葬祭など人が集まる場面で大皿に盛られ、祝い事には人参で彩りを添えるが仏事には入れない。家庭ごとにカレー粉を加えたり長芋を使うなどアレンジも生まれ、平成19年には飯山市の選択無形民俗文化財に指定された。
由来・歴史
「なます」は酢で和える料理の総称で、本来は大根やれんこんを用いる。じゃがいも料理が日本に定着したのは明治以降とされるが、飯山周辺では江戸時代から食されており、池波正太郎の歴史小説『鬼平犯科帳』にも登場する。平成19年に飯山市の選択無形民俗文化財となった。
食べ方
じゃがいものデンプンを落とし、炒め始めに酢を入れることでシャキシャキの食感を保つ。日常の茶受けや精進料理として食べられ、冠婚葬祭などの集まりで大皿に盛られて振舞われた。近年はカレー風味や長芋アレンジなども見られる。
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産地
長野県の名物

いなごの佃煮
漢字で「稲子」と書くいなごは、稲刈りとともに収穫される秋の味覚。伊那谷では9〜10月、手拭いの袋を腰に下げて飛び跳ねるいなごを捕まえ、甘露煮や佃煮にして食べる伝統が残る。

小鮒の甘露煮
生きたまま鍋に入れるという荒技が特徴の「小鮒の甘露煮」。跳ねる小フナを素早く蓋で押さえ込む、佐久の母親たちの技が光る秋の味覚である。

鯉こく
1746年に伊勢神宮の神官を招いて振る舞ったことが正月の食習慣となった「鯉こく」。清流・千曲川で3〜4年かけて育てた「佐久鯉」を味噌で煮込み、一年の健康を願う佐久地域の伝統料理である。

ほう葉巻
木曽地域の端午の節句に欠かせない「ほう葉巻」は、平安末期に木曽義仲の兵糧として生まれたと伝わる。柏餅の代わりに朴の葉を使う独自の風習が、標高の高い土地ならではの知恵である。

干しかぼちゃのえごま和え
「干す」ことでおいしさを閉じ込めた鬼無里の保存食。かぼちゃをカラカラに干し、煎ったえごまと和えると、肉のような食感と風味が楽しめる。

ひたし豆
馬の鞍を掛けたような模様から「鞍掛豆」とも呼ばれる青大豆を、薄味のだし汁に浸したシンプルな郷土料理。独特の海苔のような風味とコリコリとした食感が特徴で、正月のおせちにも欠かせない。