
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ハタハタの湯上げは、鍋でゆでたハタハタに醤油や大根おろしをかけて食べるシンプルな料理である。うろこのない淡白な身をそのまま楽しむ調理法で、素材の味わいをダイレクトに味わえる。主な伝承地域は山形県の庄内地域で、日本海に面した酒田北港などでハタハタ漁が盛んに行われ、12月ごろの産卵期には釣り人が集まる冬の風物詩となっている。食べられる時季は年間を通じてだが、特に6月・7月は身、10月・11月はブリコや白子が美味であり、旬の素材を使った湯上げが珍重される。家庭ごとにしょうがを添えるなどの違いはあるが、オスとメスを1匹ずつ盛り付けるという作法が残っており、現代でもハタハタ料理の定番として広く知られている。
由来・歴史
ハタハタは海が荒れて雷鳴がとどろく時に大群で浅瀬に押し寄せることから「雷魚」の別名を持つ。庄内地域では12月ごろから産卵のために庄内浜にやってくる魚として知られ、昭和の終わりから平成にかけて漁獲量が激減したが、県内漁業者による漁獲規制と資源管理により復活を遂げた。また12月9日の伝統行事「大黒様のお歳夜」では、ハタハタを味噌田楽にして食べる風習が残っている。
食べ方
鍋に水を入れ煮立ったらハタハタを入れてゆで、身が割れてきたタイミングで器に取り、大根おろしと醤油で食べる。しょうがを添えても美味しい。うろこがないため洗ってそのまま調理でき、盛り付けは本来オスとメスを1匹ずつ配する。近年は年間を通して水揚げされるが、旬の6月・7月の身、10月・11月のブリコや白子を使うと一層美味である。
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産地
山形県の名物

冷や汁
上杉謙信の陣中料理とも伝わる米沢の「冷や汁」は、実は汁物ではなく冷たいだしに季節の野菜を浸したおひたし。大鉢から小鉢に盛り分ける本来の供し方が、城下町の食文化を今に伝える。

ひょう干しの煮物/ひょう干し煮
「ひょっといいことがありますように」と願いを込めて正月に食べる縁起物。夏に採ったすべりひゆを天日干しし、糸こんにゃくや油揚げと煮込んだ山形の保存食である。

芋煮
舟頭たちが河原で始めた宴がルーツの山形県民のソウルフード。庄内では豚肉と味噌、内陸では牛肉と醤油と、地域で味が分かれるのも魅力である。

どんがら汁/寒鱈汁
「どんがら」はあらを指す言葉。寒ダラの頭から尻尾まですべて余さず使い、肝や白子でコクを出す漁師発祥の鍋料理。本来はねぎを入れず岩のりだけを添えるのが本格派だ。

だし
「だし」という名の由来は諸説あり、出汁のように食材を引き立てることからとも、包丁で細かく切り「出す」ことからともいわれる。山形・村山地域の夏の定番で、100軒の家があれば100種類の味があると言われるほど家庭ごとにバリエーションが豊かな野菜料理である。

あけびの味噌詰め焼き/あけびの油焼き
山形県ではあけびの皮を食べるという全国でも珍しい食文化がある。ほろ苦い皮に味噌を詰めて焼く「あけびの味噌詰め焼き」は、秋の味覚として内陸部の家庭に親しまれてきた郷土料理である。