
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉と重曹、黒糖を混ぜて焼き、二等辺三角形に切って黒糖蜜にくぐらせた郷土菓子である。表面はシャリッとした食感で、中はしっかりとした生地に蜜が染み込む。鹿児島県霧島市の横川町(旧横川町)に起源を持ち、かつて米の集荷地に集まる人をもてなすお茶うけとして生まれた。年間を通しておやつとして食べられ、家庭ごとに黒糖の蜜のしっとり加減など味付けに違いがある。現代も地元の銘菓として親しまれている。
由来・歴史
「げたんは」という独特な名前は、泥に汚れた下駄の歯に似た見た目に由来する説がある。江戸時代、薩摩藩は琉球・奄美の黒糖製造を独占し財源とした。島民は黒糖生産を強いられ「黒糖地獄」と呼ばれる状況に置かれたが、この歴史を経て鹿児島本土に黒糖が浸透し、庶民に親しまれる菓子として誕生した。
食べ方
小麦粉と重曹に水溶き黒糖を混ぜ、オーブンで20分程度焼く。粗熱を取って二等辺三角形に切り、黒糖の蜜にくぐらせて食べる。表面はシャリッと、中はしっかりとした食感で、蜜が染み込む。蜜は乾燥させずしっとりさせるのがポイントである。年間を通しておやつとして楽しまれる。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
鹿児島県の名物
ふるさと納税へちま汁
「へちま」とは糸瓜のこと。1802年の百科事典『成形図説』にも記載があるほど古くから鹿児島で食べられ、夏バテ知らずの知恵が詰まった一皿である。
ふるさと納税じゃんぼ餅
2本の串を刺した姿が刀を腰に差した上級武士に似ることから「両棒(じゃんぼ)」と名付けられた鹿児島の郷土菓子。南北朝時代、懐良親王をもてなした料理が起源とされる。
ふるさと納税からいもごはん
「からいも」はさつまいもの鹿児島方言。土壌が痩せたシラス台地でも育ち、台風被害も受けにくい頼もしい作物を、角切りにして米と一緒に炊いた質素ながら深い味わいのごはんである。

がね
カニに似た形から名付けられた鹿児島のさつまいも揚げ。甘めの衣に太めの千切り野菜を絡め、冠婚葬祭から日常のおやつまで幅広く親しまれている。

ふくれ菓子
「ふくれ菓子」は重曹でふっくら膨らませた鹿児島の蒸し菓子で、「黒糖地獄」と呼ばれた過酷な歴史の中で生まれた黒糖文化の象徴である。温かいうちはふんわり、冷めるともっちりと食感が変化する。

豚味噌
黒い島豚を丸ごと活用する知恵が生んだ保存食。味噌と豚肉に落花生・カツオ節を合わせ、ごはんやおにぎりの具として幅広く親しまれる。