
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉に重曹を加え、溶き卵・粉黒糖・はちみつ・酢・水を混ぜて約40分蒸したふっくらとした蒸し菓子である。鹿児島県は江戸時代に薩摩藩が琉球・奄美の黒糖製造を独占し財源としたことで黒糖文化が根付き、黒糖を使った菓子が発達した。かつては豊作祈願の祭りや農作業のお茶うけとして食べられ、現在は特に時期を問わず老若男女に親しまれている。家庭や地域、店舗によってよもぎやかぼちゃを練り込んだり、サネン(月桃)の葉を敷いて蒸すなどのアレンジが楽しまれている。
由来・歴史
鹿児島県における黒糖の普及は江戸時代、薩摩藩が琉球王国支配下のさとうきび栽培・黒砂糖製造を独占し有力な財源としたことに端を発する。年貢を高価な黒糖で代納させる制度により藩財政は回復したが、島民は黒糖生産に追われ食糧生産が疎かになり「黒糖地獄」と呼ばれる過酷な状況となった。このような歴史を経て黒糖が浸透し、ふくれ菓子やげたんはなど黒糖を使った郷土菓子が誕生した。重曹を使ってふっくら仕上げるため「ソーダ菓子」「ふくらかん」「ふくれかん」とも呼ばれる。
食べ方
小麦粉と重曹を合わせた粉に、溶き卵・粉黒糖・はちみつ・酢・水を入れて混ぜ、小さめのざるに流し入れて約40分蒸す。温かいうちはふんわりとした食感で、冷めるともっちりと変化する。かつては豊作を願う祭りや農作業のお茶うけとして食べられていたが、現在は特に時期を問わず食べられている。よもぎやかぼちゃを生地に練り込んだり、サネン(月桃)の葉を敷いて蒸して香りを楽しむなど、家庭や地域によるアレンジもある。
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産地
鹿児島県の名物

がね
カニに似た形から名付けられた鹿児島のさつまいも揚げ。甘めの衣に太めの千切り野菜を絡め、冠婚葬祭から日常のおやつまで幅広く親しまれている。

げたんは
下駄の歯に似た見た目が名前の由来。「黒糖地獄」と呼ばれた過酷な歴史を経て、鹿児島の庶民に親しまれた黒糖菓子である。
ふるさと納税へちま汁
「へちま」とは糸瓜のこと。1802年の百科事典『成形図説』にも記載があるほど古くから鹿児島で食べられ、夏バテ知らずの知恵が詰まった一皿である。

豚味噌
黒い島豚を丸ごと活用する知恵が生んだ保存食。味噌と豚肉に落花生・カツオ節を合わせ、ごはんやおにぎりの具として幅広く親しまれる。
ふるさと納税豚汁
鹿児島県の豚汁は、全国1位の飼育頭数を誇るかごしま黒豚と、甘みの強い麦味噌が決め手。江戸時代に琉球から伝来した黒豚と、薩摩藩独特の食文化が生んだ、体の芯から温まる郷土料理である。

豚骨野菜
別名「ウァンフィネヤッセ」は奄美方言で「豚・骨・野菜」を意味する。黒い島豚の骨付き肉とツワブキ、コシャマンなどを大鍋で煮込む、大晦日から正月にかけて欠かせない年越し料理である。