
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
炒り大豆と塩味のごはんをおにぎりにし、茎付きのふきの葉で包み、稲わらやふきの皮で外側を縛って俵形に仕上げる。大和高原地域で田植えの始まり「さびらき(早苗開)」に食べられ、神棚や田の畦に12個ずつ供えて豊作と作業安全を祈願する。農家のお弁当や田植えの間食としても親しまれてきた。家庭によっては「さびらきごはん」「大豆ごはん」とも呼ばれ、現代でも伝統的な農耕儀礼の一部として受け継がれている。
由来・歴史
田植えの始まり「さびらき(早苗開)」に作られる豊作祈願の神饌である。米俵に似た形状から「ふき俵」の名がついた。大豆には「大きくまねに育つように」の願いが込められ、田の畦に苗とともに12個ずつ供え、家族で手を合わせて祈願した後に食べる。
食べ方
炒り大豆と塩味のごはんをおにぎりにし、茎付きのふきの葉で包み、稲わらやふきの皮で縛って俵形にする。4月下旬の「さびらき(早苗開)」に田植えの始まりを告げ、神棚や田の畦に供えた後、家族で食べる。農家のお弁当や田植えの間食としても食べられる。
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産地
奈良県の名物

半夏生餅/小麦餅/さなぶり餅
田植えの終わりに食べる「半夏生餅」は、つぶし小麦を混ぜた歯切れのよい餅。早苗饗で田の神に感謝する行事食として親しまれてきた。

いもぼた
里芋の粘りで餅米を節約した農家の知恵が生んだ「いもぼた」。冷めてもやわらかく、亥の日の厄除けとして親しまれる奈良の名物である。

色ご飯
奈良県では醤油味の炊き込みご飯を「色ご飯」と呼ぶ。米が貴重だった時代、具材を混ぜてかさ増しした知恵が現代の家庭料理として親しまれている。

エイの煮こごり
ゼラチン質がゼリー状に固まることから「煮こごり」と呼ばれる、奈良のハレの日の定番料理。赤エイを甘辛く煮つけ、冷やして食べる。

でんがら
端午の節句に男の子の成長を願って作られる、枝付き朴の葉にぶら下げた独特の形状の餅菓子。川上村の寒暖差が生んだ保存食の知恵が息づく。

茶粥
「大和の朝は茶粥で明ける」と謳われる奈良の日常食。お水取りの練行衆の献立にも登場する、1200年以上の歴史を持つ朝の名物である。