
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ビワマス刺身は、琵琶湖固有種のビワマスを三枚におろし、皮をはぎ、小骨を取り除いて提供する生食料理である。15℃以下の低水温を好むビワマスは湖の深層に生息し、トロに匹敵する上質な脂が初夏から夏に全身に乗る。主な伝承地域は滋賀県で、84種類以上の魚類が生息する琵琶湖の豊かな水産資源に支えられてきた。漁は春から夏頃に行われ、旬を迎えた初夏から夏にかけて食されることが多い。家庭や店舗によっては塩焼きや煮付けなどの調理法もあるが、刺身で食べるのが地元の定番であり、年間20トンから50トンと漁獲量が限られるため「琵琶湖の宝石」として貴重な存在となっている。
由来・歴史
琵琶湖での漁は縄文時代に始まったとされ、かつては水路や水田に上ってくる魚を捕獲していた。現在は刺網漁業(小糸網漁業)と呼ばれる琵琶湖独自の漁法が用いられる。ビワマスは産卵期の大雨の日に遡上することから「アメノイオ」とも呼ばれ、海へ降りず一生を淡水域で過ごす特異な生態を持つ。近年は漁獲量が限られ地元でもあまり流通せず、貴重な魚として「琵琶湖の宝石」の異名を持つ。
食べ方
ビワマスは三枚におろして皮をはぎ、小骨などを取り除いて刺身として食べる。初夏から夏にかけて脂がのる旬の時期に漁が行われ、新鮮なうちに生食で味わうのが最も一般的である。塩焼きや煮付けなどの調理法もあるが、地元では刺身で食べることが多い。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
滋賀県の名物

丁字麩のからしあえ
6面を焼いた四角い麩「丁字麩」を使った滋賀の定番郷土料理。きゅうりと辛子酢味噌で和え、口当たりの良いさっぱりとした味わいが残暑の食欲不振に効果的である。
ふるさと納税丁稚羊羹
竹の皮に包んだ素朴な羊羹は、海のない近江で寒天の代わりに小麦粉を使って生まれた。丁稚奉公の少年たちが帰郷の土産としたことから名付けられたともいわれる。

泥亀汁
ごまが泥、なすが亀の甲羅に見えるという遊び心ある命名。近江商人が夏の栄養補給として愛した滋賀県の伝統味噌汁。

あめのいおご飯
「あめのいお」とは「雨の魚」——増水した河川を遡上するビワマスの別名である。秋の産卵期にしか味わえないこの幻の魚を丸ごと炊き込んだ滋賀県の名物料理で、大釜で炊いた後、魚の頭を振ると身と卵だけがぷるぷると落ちる独特の食べ方が特徴である。

赤こんにゃく煮
織田信長が赤く染めさせたという伝説を持つ、滋賀県の名物こんにゃく。三二酸化鉄で染められた鮮やかな赤色は煮ても褪せず、冠婚葬祭や学校給食で欠かせない存在となった。

えび豆
「エビのように腰が曲がるまでまめにくらせますように」という長寿への願いを込めた滋賀県の郷土料理。琵琶湖のスジエビと大豆を甘辛く煮込み、カルシウムとタンパクが豊富な保存食として親しまれている。