
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「ばくだんおにぎり」は、大きく丸く握ったおにぎりを岩のりが覆うように巻いた料理である。島根県・隠岐の島で採れる繊維が太く歯ごたえの良い岩のりを使用し、片面に醤油を塗って巻くことで、ふくよかな磯の香りが楽しめる。隠岐の島は海に囲まれた諸島で、冬の「のり摘み」は風物詩となっている。子どものおやつや弁当の主食として日常的に食べられ、具材が入らないシンプルなものが多いが、岩のりの味で充分な食べごたえがある。現代も地元民に親しまれ、通年食されている。
由来・歴史
隠岐の島は4つの主島と180余りの小島からなる諸島で、海に囲まれた環境から海藻類が豊富に採れる。特に12月から2月の北風が吹きさす季節に岩のりの漁が行われ、正月の「岩のり雑煮」には欠かせない食材として重宝されてきた。この岩のりを贅沢に使い、丸く大きく握ったおにぎりを覆うように巻いた見た目から「ばくだん」の名が付けられた。
食べ方
岩のりを少し緑色になるくらいに軽くあぶり、片面に醤油を塗っておにぎりに巻く。具材が入らないシンプルなものが多く、岩のりの味だけで充分な食べごたえがある。漁期に収穫された岩のりは乾燥保存されるため通年流通しており、子どものおやつや弁当の主食として日常的に食べられている。
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産地
島根県の名物

ドジョウのけんちんじる
「どじょうすくい」の安来節で知られる安来市が、ドジョウ生産量全国第2位の地である。江戸時代から「ウナギ1匹ドジョウ1匹」と精をつける養生食として親しまれ、山の幸と共にけんちん汁に仕立てる。

ふきのとう味噌
春の訪れを告げる山菜を味噌で楽しむ島根の定番保存食。ふきのとうの独特な苦みと香りが、ごはんのおともやお酒のつまみにぴったりである。

へか
農具の「犂(すき)」の先端が鍋になったという、島根県石見地方の個性的な魚介鍋。新鮮な一日漁の獲物を豪快にぶつ切りにして、甘辛い割り下ですき焼き風に味わう。

小豆雑煮
出雲の神在祭で振る舞われた「神在餅」が「ぜんざい」の語源ともいわれる、あっさり甘さの小豆雑煮。元旦の「すまし雑煮」と並び、島根の正月を彩る二つの雑煮の一つである。

赤貝がらん蒸し/赤貝の殻蒸し
「がらん」の名は殻の溝に詰まった砂を洗う際の音に由来する説も。古事記に登場する因幡の白兎の傷を癒したと伝わる赤貝を、殻ごと蒸して味わう島根県の正月名物である。
アゴの子旨煮
「アゴが手に入らないと田植えにならん」という言い伝えが残る島根の初夏の味。トビウオの大粒の卵を旨煮にした、酒の肴にぴったりの贅沢な一品である。