
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ラフテーは皮付きの豚三枚肉を砂糖、醤油、泡盛で気長に煮込んだ琉球料理の角煮である。皮が箸で切れるほど軟らかく、とろけるような口当たりとかすかに残る泡盛の香りが特徴だ。沖縄県は「豚に始まり豚に終わる」と言われるほど豚肉文化が発達しており、琉球王朝時代の中国との交流の影響で肉のみならず内臓や血まで使いこなす食文化が根付いた。冷蔵庫のない時代は保存食として作られていたが、現在はお祝い事や法事などの客膳料理として振る舞われる。家庭によって味付けの濃淡や煮込み時間に違いがあり、元々濃い味だったものが現代ではよりあっさりとした味わいにも適応している。
由来・歴史
琉球王朝時代の中国との交流により豚肉文化が発達し、日本本土の食肉禁忌は伝わったものの根付かなかったため、法事においても豚肉が使われる独特の食文化が形成された。ラフテーはもともと暑い沖縄の気候に対応した保存食であり、濃い味付けで作られていた。時代の変化とともに味が薄くなり、現在では琉球料理の代表格として客膳料理や法事料理に欠かせない存在となっている。別称でラフティーとも呼ばれる。
食べ方
豚の三枚肉は直火で皮をあぶり、熱湯に通した後、厚手の鍋で1時間半ほどゆでてアクを取り、汁ごと冷ます。肉を4〜5cm角に切り分け、かつおだしと泡盛を加えて弱火で1時間煮た後、砂糖を加えてさらに1時間、醤油を半量入れて1時間、残りの醤油を入れて2時間煮込む。合計5時間以上をかけて皮が箸で切れるほど軟らかくなるまで煮る。冷蔵庫のない時代は保存食として作られていたが、現在はお祝い事や法事などの客膳料理として食べられている。
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産地
沖縄県の名物

ターンムディンガク
「サーターダーンム」とも呼ばれるターンムディンガクは、子孫繁栄の縁起を担う沖縄の田芋をきんとん状に練り上げた甘味。脂っこい豚肉料理の後にデザート的に食されることもある。

サーターアンダーギー
チューリップの花が咲いたような割れた形が特徴の沖縄風ドーナツ。中国から伝わった揚げ菓子が、琉球の職人技と暑い風土に合わせて洗練され、県内で最も愛されるおやつとなった。

カーサームーチー
「鬼餅」の異名を持つカーサームーチーは、月桃の香りが家中を浄める沖縄の伝統餅。妹が鬼と化した兄を餅で退治した民話が名前の由来となっている。

ソーミンタシヤー
「チャンプルー」ではなく「タシヤー」と呼ばれる由来が興味深い、沖縄のそうめん炒め。豆腐を含まない炒め物の正しい呼称として、地元で親しまれている。

クファジューシー
「クファ(堅い)」と「ヤファラ(軟らかい)」の2系統を持つ沖縄の炊き込みご飯。お盆の「ウンケー」には葉ショウガ入りの特別なジューシーが供され、ハレとケの境界を映し出す。

血イリチー
貧血予防の薬としても用いられた「以類補類」の思想が息づく、豚の血を使った沖縄のハレの日料理。近年はHACCP管理で豚の血の入手が困難になり、食文化の継承が危ぶまれている。