
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
クファジューシーは、豚の三枚肉とニンジン、干しシイタケ、かまぼこを加えて炊く、つややかな炊き込みご飯である。沖縄本島を中心に、豚肉を重んじる食文化と、米・麦・サツマイモなど複数の主食を使い分ける島の食生活と深く結びついている。旧暦7月13日の精霊迎え「ウンケー」や冬至など、ハレの日の行事食として振る舞われてきたが、近年は日常の家庭料理としても定着している。家庭ごとに具材の組み合わせや味付けに違いがあり、おにぎりにしてお弁当にするなど現代の食シーンにも適応している。
由来・歴史
ジューシーには「クファ(堅い)ジューシー」と「ヤファラ(軟らかい)ジューシー」の2系統がある。クファジューシーはもともと行事や祝いごとに欠かせないハレの日の料理であった。お盆の精霊迎え「ウンケー」には葉ショウガを使った「ウンケージューシー」、冬至には田芋を使った「トゥンジージューシー」が作られる。対照的に水気多く炊くヤファラジューシーは、よもぎや芋の葉、イカ墨を使ったものなど、普段食として親しまれていた。
食べ方
米を洗って水を切り、豚の三枚肉を丸ごとゆでてからあられ切りにする。ニンジン、戻した干しシイタケ、かまぼこも同様に切り、冷めた豚だしと醤油、塩で炊く。炊き上がったらラードを加えて混ぜ合わせる。旧暦7月13日の「ウンケー」から始まる旧盆や冬至などの行事で食べられ、近年は日常食としても、おにぎりにしてお弁当にすることもある。
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産地
沖縄県の名物

ソーミンタシヤー
「チャンプルー」ではなく「タシヤー」と呼ばれる由来が興味深い、沖縄のそうめん炒め。豆腐を含まない炒め物の正しい呼称として、地元で親しまれている。

ラフテー
泡盛の香りが薫る豚の角煮「ラフテー」は、元々は暑い沖縄の保存食として濃い味付けで作られたが、時代とともに味が薄まり、現在は客膳料理や法事の代表格となっている。

ターンムディンガク
「サーターダーンム」とも呼ばれるターンムディンガクは、子孫繁栄の縁起を担う沖縄の田芋をきんとん状に練り上げた甘味。脂っこい豚肉料理の後にデザート的に食されることもある。

血イリチー
貧血予防の薬としても用いられた「以類補類」の思想が息づく、豚の血を使った沖縄のハレの日料理。近年はHACCP管理で豚の血の入手が困難になり、食文化の継承が危ぶまれている。

イナムドゥチ
イノシシの代わりに豚肉を使うことから「イノシシもどき」と名付けられた沖縄の祝い汁。寒い季節のおめでたい日に、高級なカステラかまぼこを入れてとろりと仕立てる。

ヒージャー汁
山羊の強い臭みをよもぎと苦菜で包み込む、沖縄の「薬膳鍋」。「ヒージャーグスイ」と呼ばれ傷の回復薬として珍重されてきた、好き嫌いが分かれる名物料理である。