
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
イーヤチは、もち米にもち粟や小豆を混ぜ込み、円すい状の四枚鍋「シンメーナビ」で炊いた後、木べらで練り上げて芭蕉の葉で包み蒸す、丸形の保存食である。八重山列島の竹富島に伝わり、石垣島から船で10分の南国の島で、観光客にも人気ののどかな集落が舞台となる。旧暦9月から10月の甲申の日から9日間にわたる「種子取祭」で振る舞われ、多忙な祭期にすぐ食べられる食糧として重宝された。かつてサツマイモが常食だった時代には、祭りの時に初めて口にするごちそうとして特別な存在であった。
由来・歴史
「イーヤチ」は、約600年の歴史を持つ竹富島の「種子取祭」に由来する。1977年に国の重要無形民俗文化財に指定されたこの祭りは、粟の種をまき豊作を祈願する行事で、旧暦9月・10月の甲申の日から9日間行われる。多忙な祭期に備えて保存食として用意されたことから生まれた食文化である。
食べ方
もち米と粟、小豆をシンメーナビで炊き、湯を除いたらイビラという大きな木べらで練り上げる。油を塗った芭蕉の葉で丸形に成形し、そのまま竹カゴにのせて蒸す。旧暦9月から10月の「種子取祭」で振る舞われ、奉納芸能を行う前後の日には特にシンメーナビを使って炊かれる。
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産地
沖縄県の名物

イラギムン
実が熟す前の青いパパイヤを味噌でさらっと和える八重山の家庭料理。母乳の出が良くなる効能から、産後の産婦に広く食されてきた。

ヒージャー汁
山羊の強い臭みをよもぎと苦菜で包み込む、沖縄の「薬膳鍋」。「ヒージャーグスイ」と呼ばれ傷の回復薬として珍重されてきた、好き嫌いが分かれる名物料理である。

イナムドゥチ
イノシシの代わりに豚肉を使うことから「イノシシもどき」と名付けられた沖縄の祝い汁。寒い季節のおめでたい日に、高級なカステラかまぼこを入れてとろりと仕立てる。

牛汁
王朝時代に牛の屠殺が禁じられた沖縄で、特別な存在として伝わる牛肉の滋養食。鮮やかな黄色の島ニンジン「チデークニ」が入る冬の風物詩である。

ヤファラジューシー
「ボロボロ」とも呼ばれる沖縄の雑炊風炊き込みご飯。豚だしで煮込んだ体を温める家庭料理で、冬や体調不良時に重宝されてきた。

ンムクジプットゥルー
「プットゥルー」とはでんぷん質がべっとりとしたのり状に仕上げた状態を意味する。1605年に野國總管が中国から芋の苗を持ち帰り、救荒食物として飢えを救ったイモから生まれた、沖縄の知恵の結晶である。