
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「ヤファラジューシー」は沖縄県で親しまれる雑炊タイプの炊き込みご飯である。豚肉やニンジン、シイタケなど身近な野菜を豚だしやかつおだしで煮込み、米を柔らかく仕上げる。沖縄本島を中心に、亜熱帯気候の中で体を温める目的で食されてきた。冬の季節や風邪をひいた際の回復食として日常的に作られ、よもぎの葉を入れた「フーチバージューシー」やサツマイモの葉「カンダバー」を使った「カンダバージューシー」など、家庭ごとに具材を変えたバリエーションが豊富に残る。近年は生卵とバターを加えるアレンジも生まれ、伝統の味を現代に引き継いでいる。
由来・歴史
「ジューシー」は沖縄の言葉で炊き込みご飯を指し、硬さによって「クファジューシー」(炊き込みタイプ)と「ヤファラジューシー」(雑炊タイプ)に分かれる。「ヤファラ」は「ボロボロ」を意味し、米が崩れた食感が名前の由来である。行事や祝い事には硬めの「クファジューシー」が用いられる一方、「ヤファラジューシー」は普段使いの家庭料理として発展した。
食べ方
米は炊く30分前に洗い水気を切るか、残りご飯は水でさっと洗ってから鍋に入れる。だしと具材を加えてじっくり煮込み、米が柔らかくなるまで加熱する。冬や体調不良時に体を温める目的で食され、最近では食べる直前に生卵とバターを溶かし込み、まろやかな味わいにアレンジする食べ方も広まっている。
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産地
沖縄県の名物

牛汁
王朝時代に牛の屠殺が禁じられた沖縄で、特別な存在として伝わる牛肉の滋養食。鮮やかな黄色の島ニンジン「チデークニ」が入る冬の風物詩である。

イーヤチ
約600年続く「種子取祭」で食べられる保存食。芭蕉の葉に包まれた丸い姿は、多忙な祭期を乗り切る島民の知恵とごちそうの記憶を今に伝える。

イラギムン
実が熟す前の青いパパイヤを味噌でさらっと和える八重山の家庭料理。母乳の出が良くなる効能から、産後の産婦に広く食されてきた。

ンムクジプットゥルー
「プットゥルー」とはでんぷん質がべっとりとしたのり状に仕上げた状態を意味する。1605年に野國總管が中国から芋の苗を持ち帰り、救荒食物として飢えを救ったイモから生まれた、沖縄の知恵の結晶である。

ヒラヤーチー
「平たく焼く」という意味の名前を持つ、沖縄の小麦粉焼き。台風停電時の非常食として生まれた知恵が、今やソースやマヨネーズをかけるお好み焼き風の間食へと進化している。

クーリジシ
椀に広がる卵が雪に見えるから「クーリ(氷)ジシ(肉)」。旧盆の昼に仏前へ供えられた豚とトウガンの卵とじ汁は、いまではほとんどつくられない貴重な沖縄の味。