
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
足ティビチは、沖縄で「チマグー」と呼ばれる豚の足を昆布やダイコンと長時間煮込んだ料理である。軟骨とゼラチン質がとろける食感で、独特の風味が味わい深い。長寿県・沖縄の「医食同源」「以類補類」という食思想のもと、脚の健康を願う滋養食として発展した。かつては宮廷料理として供されたが、現在は家庭や食堂で気軽に食べられる庶民料理となっている。家庭ごとにヒハツなどの香辛料の使い方や煮込み時間に違いがあり、現代では老化防止や美容効果を期待する女性や高齢者に特に好まれている。
由来・歴史
「ティビチ」とは沖縄の言葉で豚足を指す。沖縄には「以類補類」という思想が定着しており、体の部位を同じ部位の食材で補うという発想から、脚の不調には豚足を食べる習慣が生まれた。この思想は中国の伝統医学の影響を受けたもので、内臓には内臓、肺には肺を食べるなど、部位ごとに対応する食材が選ばれてきた。
食べ方
豚足は皮を焼いて水洗いし、泡盛を入れた湯で下ゆでする。昆布は水で戻して結び昆布にし、ダイコンは下ゆでしておく。これらを鍋に入れ強火で沸騰させた後、弱火で約3時間半煮込み、骨がすっと抜けるほどやわらかくなるまで煮る。途中で昆布とダイコンを一度取り出し、豚足がとろとろになってから戻して塩と醤油で味を調える。お好みでヒハツをふりかけて食べる。時期を問わず食べられるが、滋養をつける場面や、美容と健康を意識する日常の食卓で親しまれている。
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産地
沖縄県の名物

クーブイリチー
昆布と「よろこぶ」をかけた縁起物。沖縄の結婚式など祝い事に欠かせない、こってり甘辛い炒め煮だ。

沖縄そば
そば粉を使わないのに「そば」と呼ばれる沖縄の国民食。1976年の商標登録を巡る闘いの末、10月17日は「沖縄そばの日」として定着した。

もずく丼
学校給食で人気爆発した沖縄のソウルフード。ショウガ汁で臭みを抑えた甘辛炒めをご飯に乗せ、老若男女に愛される。

ジーマーミ豆腐
落花生の搾り汁を練り上げた琉球王朝からの精進料理。かつてはハレの日だけの貴重な味だったが、近年は日常食として親しまれている。

チムシンジ
「チム(豚レバー)」を「シンジ(煎じ汁)」にした滋養食。貧血や風邪で体力が落ちた時に食される、沖縄の「クスイムン(薬膳)」の代表例である。

ナーベーラーンブシー
へちまの甘い汁「ドゥー汁」が絶品の煮物。日本屈指の産地・南風原町で親しまれる夏の味で、調理のコツは汁を適度に出すことにある。