
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ナーベーラーンブシーは、へちまと豚の三枚肉、島豆腐を味噌で煮込む煮物と汁物の中間的な料理である。へちまの皮をこそげ斜め薄切りにし、豚肉と共に炒めてから煮ると、どろっとした甘い「ドゥー汁」が出て絶妙な味わいとなる。主な伝承地域は沖縄本島中央部の南風原町で、ここは日本屈指のへちま産地であり、若くやわらかいへちまが野菜として親しまれている。4月上旬から9月下旬の収穫期に作られ、夏の食卓を彩る。家庭ごとに味噌の種類や煮込み加減で違いがあり、へちまは味噌汁やカレーの具材としても幅広く使われている。
由来・歴史
「ナーベーラー」はへちま、「ンブシー」は豆腐や野菜と豚肉を味噌で煮込む料理を意味する。県外ではへちまがたわしやあかすりのイメージが強いが、沖縄では古くから若いへちまを野菜として食べる文化が根付き、南風原町を中心に日本屈指の産地として発展した。
食べ方
へちまは皮をこそげ斜め薄切りにし、豚の三枚肉は薄くひと口大に切って味噌を絡めておく。鍋でラードを熱してへちまを炒め、豚肉を味噌ごと加えてさらに炒め、豚だしと大きめにちぎった島豆腐を入れて煮込む。へちまがやわらかくなり、どろっとした甘い汁が出てきたら完成となる。4月上旬から9月下旬のへちまの収穫期に食される夏の料理である。
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産地
沖縄県の名物

チムシンジ
「チム(豚レバー)」を「シンジ(煎じ汁)」にした滋養食。貧血や風邪で体力が落ちた時に食される、沖縄の「クスイムン(薬膳)」の代表例である。

ジーマーミ豆腐
落花生の搾り汁を練り上げた琉球王朝からの精進料理。かつてはハレの日だけの貴重な味だったが、近年は日常食として親しまれている。

足ティビチ
「以類補類」の思想に基づき、脚の健康を願って食べられる豚足煮込み料理。かつては宮廷料理で、今は美容と長寿を願う女性や高齢者に人気の庶民食となった。

ミミガーさしみ
「刺身」とは和え物のこと。豚の耳皮をピーナツ酢で和えた、コリコリとした歯ざわりが魅力の箸休め。沖縄独特の「鳴き声以外すべて食べられる」食文化を体現する一品である。

ミヌダル
真っ黒な外見から「黒肉」と呼ばれる沖縄の祝い料理。イカ墨を加えたゴマだれで豚ロースを漬け込み蒸し上げると、見た目に反してあっさりとした味わいに仕上がる。

人参シリシリー
「すりすり」という沖縄方言が名の由来。専用の「シリシリ器」で人参をおろし、卵でとじる家庭料理は、ニンジン消費量日本一の県民に長く親しまれてきた。