
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
魚介や野菜に小麦粉・砂糖・酒などを混ぜた厚めの衣をつけ、カリッと揚げたフリッター風の料理である。衣自体に味がついているため天つゆが不要で、そのまま食べられるのが特徴だ。長崎県は南蛮貿易の港として栄え、ポルトガル文化の影響が色濃く残る土地であり、この料理も異国の食文化と日本の食材が融合した産物といえる。当初は富裕層の高級料理だったが、現在は家庭の夕食や弁当のおかずとして広く親しまれている。揚げたてはもちろん、冷めても美味しく、保存性の高さから日常食として定着した。家庭ごとに衣の甘さや揚げ具合に違いがあり、それぞれの味付けが受け継がれている。
由来・歴史
約400年前の南蛮貿易時代にポルトガル人が持ち込んだ衣に味のついたフリッターが原型とされる。天ぷらの語源がポルトガル語「Tempero(調理する)」であるとする説や、キリスト教の断食期間「Temporas」にちなんで長崎のキリシタンが魚や野菜をフライにして食べていたという説から、長崎天ぷらが一般の天ぷらの起源ともいわれている。
食べ方
魚介類や野菜類に、小麦粉に砂糖や酒などを加えた厚めの衣をつけて油でカリッと揚げる。衣に味がついているため天つゆは不要で、そのまま食べられる。揚げたてはもちろん、冷めても美味しく、現在は家庭の夕餉や弁当のおかずとして、いつでも気軽に食べられる日常の料理となっている。
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産地
長崎県の名物

鯨じゃが
鯨肉を使った長崎版肉じゃが。鯨特有の臭みをじゃがいもやたまねぎがやわらげ、老若男女が楽しめる家庭の味として親しまれてきた。

ひきとおし
「引き通し」がなまって「ひきとおし」となった、壱岐島のもてなし料理。鶏肉と壱州豆腐、そうめんを鍋に入れ、鍋の水に壱岐焼酎を注ぐのが特徴的な食べ方である。

パスティー
パイ生地の蓋を崩してスープに浸す、長崎ならではの和華欄料理。鎖国時代にオランダ人から伝わった洋風パイが、和風の出汁と具材と融合し、独自の進化を遂げた。

かんころ餅
五島列島に漂着したキリシタンが生み出したと伝わる、さつま芋の干し芋を練り込んだ餅。餅米を節約しつつ家族全員が腹を満たせる工夫が、現代の人気和菓子へと受け継がれた。

押し寿司(もろぶた寿司)
室町時代の武将・大村純伊の凱旋を祝って生まれたとされる押し寿司。浅い木箱「もろぶた」を使い、シャリで具を挟む形が武士の精神を反映するという独自の伝承も残る。

鼻はじき
辛子酢みその刺激で鼻がツンとするから「鼻はじき」。諫早の法事に欠かせなかった精進料理が、今は家庭の定番おかずに。