
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦のうまみと豊かな香り、シャキシャキとした強いコシ、なめらかな喉越しが特徴の手延べそうめんである。佐賀県東部の神埼市を中心に生産され、温暖な気候と上質な水源に恵まれた小麦栽培適地の土地柄が品質を支える。夏の暑い時期の食欲ない日の食事として親しまれ、冬には煮くずれしにくい特性を活かしてにゅうめんとしても重宝される。家庭ごとにショウガやミョウガなど薬味の使い方に違いがあり、現代では九州を代表するそうめんブランドとして広く流通している。
由来・歴史
およそ380年前、小豆島の僧が神埼で病に倒れた際、看病した行商人へ手延べそうめんの製法を伝授したことが始まりとされる。初期は冬期の農家の副業として手作りされ、後に水車を使った製法へ発展。かつては300軒を超える製麺所が存在し、ロール式製麺機を開発して機械製麺をいち早く導入した、機械そうめん発祥の地でもある。
食べ方
たっぷりの沸騰したお湯でゆで、湯からざるにあげたら氷水でしっかり締めてぬめりを取る。めんつゆにつけ、ショウガやミョウガなどの薬味とともにいただく。夏の暑い時期の食事として定着しており、冬にはにゅうめんとしても楽しまれる。
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産地
佐賀県の名物

にいもじ
「にいもじ」はミズイモを酢で漬けた佐賀の夏の定番常備菜。冷蔵庫で1週間保存でき、お盆のお供えやお祭りの接待にも用いられる。シャキシャキの歯ざわりと酸味が暑い季節の食欲をそそる。

だぶ
「ざぶざぶ」煮ることから名付けられた佐賀・福岡の郷土料理。冠婚葬祭で振る舞われ、慶弔によって具材の切り方や味付けが異なるのが特徴である。

お茶がい/茶がゆ
幕末、佐賀藩主の質素倹約令が生んだ米節約術。出がらしの番茶で炊く素朴な粥は、茶の味が染み込みさっぱりとした後味が特徴である。

おこもじの油炒め
古くなった高菜漬を塩抜きして油で炒める「おこもじの油炒め」は、減塩が期待できるソウルフードとして親しまれている。佐賀県の家庭で簡単に作れるご飯のおともである。

ふつもち
「ふつ」はよもぎの古称。佐賀では桃の節句に菱餅の代わりにふつもちを供える独特の風習があり、全国でも珍しい春の味覚として親しまれる。

あらの姿煮
唐津くんちの「くんち料理」の花形として、第二次世界大戦後に商人たちの見栄がきっかけで誕生した巨大なアラの姿煮。10kg級の魚体に大根を詰め、1日かけて煮込む豪快な郷土料理である。