
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
干し柿と大根を千切りにし、酢・ゆず汁・砂糖・薄口醤油・塩で和えた甘酸っぱいなますである。干し柿のやわらかくモチモチとした独特の食感と、大根のシャキシャキとした歯応えが特徴的な一品。主な伝承地域は佐賀市大和町松梅地区で、脊振山や天山などの山並みに囲まれ寒暖差が激しい風土が、干し柿作りに適している。この地域ではお正月のおせち料理として欠かせない存在であり、11月下旬から軒先につるされた柿が30〜40日かけて干し柿に仕上がる時季から食べられてきた。家庭によっては大根の代わりにカブを使ったり、生の柿を用いることもあり、近年は干し柿の冷凍保存技術の向上により通年楽しめるようになった。
由来・歴史
佐賀県では約300年前から「柿のれん」が秋の風物詩となっている。渋柿の皮をむき紐で結んで軒下につるし、オレンジ色ののれんのように並べた光景が名付けの由来である。特に脊振山系・天山山系周辺で見られ、寒暖差の激しい風土がモチモチとした食感の干し柿を生み出した。武雄市の希少ブランド柿「温泉美人」や、宮内庁に献上される富士町の「伽羅柿」など、佐賀の柿文化は個性豊かである。
食べ方
大根と干し柿を千切りにし、酢・ゆず絞り汁・砂糖・薄口醤油・塩で和える。ゆず皮の千切りを加えると香りが引き立つ。干し柿の代わりに生の柿を用いることもあり、大根に代えてカブを使うアレンジもある。11月下旬から軒先で干された柿が30〜40日後に仕上がり、それ以降に食される。お正月のおせち料理として定着しており、近年は冷凍保存により通年出回っている。
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産地
佐賀県の名物

つがにめし
「がね飯」「かに飯」とも呼ばれるつがにめしは、産卵のために川を下る秋のツガニを丸ごと炊き込んだ佐賀の味。鶏をさばくより手軽だったため、お祝いの席で重宝された。

いかのかけ和え
佐賀県では「かけ和え」「かけやぁ」と呼ばれる、魚介と野菜を酢味噌で和えた料理。秋祭りには脂がのったサバを使うのが定番で、普段の粗食を補うハレの日の味として親しまれてきた。

しゃっぱの煮付け
「がねしゃっぱ」とも呼ばれるシャコは、有明海で水揚げされる夏の味覚。醤油で炊くとうまみたっぷりのだしが出る煮付けにされ、煮汁はそうめんの漬け汁としても重宝される。

栗おこわ
「ごっくうさん」と呼ばれる三角の形で神に捧げ、秋の「くんち」で客人をもてなす佐賀の味。勝ち戦を願う「かち栗」を使う地域もある。

くちぞこの煮付け
靴底の形に似た魚「くちぞこ」を、甘辛く煮含めた有明海沿岸の定番魚料理。夏から秋のふっくらとした身が最高とされ、日常食として親しまれている。

ゆきのつゆ
有田焼の窯元で寒い夜の窯焚きに欠かせなかった夜食。鬼おろしで粗くおろした大根おろしと焼き餅を味噌汁に浮かべ、体の芯から温める汁物である。