
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
豆乳ににがりではなく葛やでんぷんを加えて固める豆腐で、従来の豆腐とは異なる柔らかくモチモチとした食感と、プリンのようなつやつやとした光沢が特徴。佐賀県西松浦郡有田町を中心に伝承され、有田焼の里として知られるこの地域で親しまれてきた。普段の食事はもとより、法事や祝い事などの慶弔の場面でも振る舞われる。家庭ごとにごま醤油たれ、黒蜜やきな粉、酢味噌など好みの味付けで楽しみ、衣をつけて揚げたり味噌汁の具にしたりとアレンジも豊富で、現代ではパフェなどのスイーツとしても活用されている。
由来・歴史
「呉」とは水に浸した大豆を石臼などで粉砕し圧力鍋で煮た状態を指し、そこから搾った豆乳を葛などと練りこんだことから「呉豆腐」の名がついた。中国の呉から伝来したという説もあるが、発祥は諸説あり、昭和初めに有田の豆腐屋が長崎で中国人から教わったという説、あるいは昭和4年に有田町のすし屋のおばあさんが長崎の中国人から作り方を学び提供を始めたことで町に広まったという説がある。
食べ方
豆乳を90度に沸かし、でんぷんと水を溶いたものを加えて弱火で20分ほど木べらで練り、バットに流し込んで冷水で15分冷やして作る。一般的にはごま醤油をかけて副菜として食べるが、黒蜜やきな粉をかければヘルシーなスイーツとしても楽しめ、酢味噌で食べることもある。普段の食事はもとより法事や祝い事でも提供され、衣をつけて揚げたり味噌汁の具にしたりパフェに使うなど多様なアレンジが見られる。
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産地
佐賀県の名物

ゆきのつゆ
有田焼の窯元で寒い夜の窯焚きに欠かせなかった夜食。鬼おろしで粗くおろした大根おろしと焼き餅を味噌汁に浮かべ、体の芯から温める汁物である。

くちぞこの煮付け
靴底の形に似た魚「くちぞこ」を、甘辛く煮含めた有明海沿岸の定番魚料理。夏から秋のふっくらとした身が最高とされ、日常食として親しまれている。

栗おこわ
「ごっくうさん」と呼ばれる三角の形で神に捧げ、秋の「くんち」で客人をもてなす佐賀の味。勝ち戦を願う「かち栗」を使う地域もある。

つんきーだご汁
武雄弁で「ちぎる」を意味する「つんきー」が名の由来。手でちぎった小麦のだんごを、旬の野菜と煮込んだ佐賀の汁物で、寒い日の体を温める郷土料理である。

およごし
女性の言葉で「和え物」を意味する「およごし」は、約230年前の火災復興の伝承から生まれた佐賀の郷土料理。豆腐の代わりにサトイモを使う白和えで、各家庭の味が受け継がれる。

ゆでだご
「ゆでだんご」がなまって「ゆでだご」と呼ばれる、小麦粉と黒砂糖の郷土菓子。武雄地区では田植えの休憩で食べられ、家庭ごとに形が異なる。