
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉に熱湯を加えてこねた生地をゆで、黒砂糖と和える平たい団子である。佐賀県では二毛作が盛んで、米収穫後の麦作りから自家製小麦粉が常備されていたため、手軽なおやつとして発展した。主に武雄地区を中心に農家で作られ、農作業の合間やご飯の補食として食べられてきた。田植え時の休憩で食べる習慣があり、祭りの振る舞い菓子としても用いられた。生地の形はつんきいだご、小判型など家庭ごとに異なり、カボチャやヨモギを混ぜたり、あんこを包んだりするアレンジもある。現代では米粉を使い砂糖醤油で食べる派生型も残る。
由来・歴史
「ゆでだご」は「ゆでだんご」がなまった言葉で、「平だご」とも呼ばれる。佐賀県の二毛作の歴史と深く結びついており、米の後作として栽培された麦から得られた自家製小麦粉が、日常の食事や手軽なおやつの材料として広く使われたことから生まれた。農家に小麦粉や米粉が常備されていた環境が、この郷土菓子の普及を可能にした。
食べ方
小麦粉に熱湯を加え、耳たぶほどの硬さにこねた生地をちぎりながら沸騰したお湯でゆでる。ゆで上がったらゆで汁を捨て、黒砂糖を加えて混ぜて完成する。生地は家庭ごとにつんきいだご、小判型など形が異なり、おかゆを混ぜると時間が経っても柔らかく保てる。農作業の合間や田植え時の休憩、ご飯の補食として食べられ、祭りでも振る舞われた。米粉で作り砂糖醤油をつける、カボチャやヨモギを混ぜる、あんこを包むなどのバリエーションもある。
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産地
佐賀県の名物

およごし
女性の言葉で「和え物」を意味する「およごし」は、約230年前の火災復興の伝承から生まれた佐賀の郷土料理。豆腐の代わりにサトイモを使う白和えで、各家庭の味が受け継がれる。

つんきーだご汁
武雄弁で「ちぎる」を意味する「つんきー」が名の由来。手でちぎった小麦のだんごを、旬の野菜と煮込んだ佐賀の汁物で、寒い日の体を温める郷土料理である。

呉豆腐のごま醤油かけ
「呉」とは水に浸した大豆を粉砕・煮詰めた状態を指し、そこから搾った豆乳を葛やでんぷんで固めたのが「呉豆腐」の名の由来。プリンのようなつやつやとした光沢と、柔らかくモチモチとした食感が特徴の佐賀有田の名物料理である。

むつごろうの蒲焼
干潮時に干潟を跳ね回る珍魚・ムツゴロウを、生きたまま串刺しにして素焼きし甘辛く炊く佐賀の夏の味。産卵期のジャンプは全国からカメラマンが集まるほどの名物である。

ふなんこぐい
「鮒のこぐい」とも呼ばれる佐賀の伝統料理。昆布で巻いたフナを10時間煮込み、骨まで食べられるほどやわらかく仕上げる。恵比寿様への供物として300年以上続く「ふな市」で材料が売られる。

ゆきのつゆ
有田焼の窯元で寒い夜の窯焚きに欠かせなかった夜食。鬼おろしで粗くおろした大根おろしと焼き餅を味噌汁に浮かべ、体の芯から温める汁物である。