
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
一口サイズの鶏肉を片栗粉でカリッと揚げ、素揚げしたごぼうと枝豆を甘辛い醤油・砂糖のタレで絡めた炒め物である。鶏肉の食べ応えとごぼうの風味が絶妙に調和し、彩り豊かな一皿となっている。発祥は山口県内の小学校給食で、1995年頃に栄養教諭が家庭のレシピを募集して考案されたものである。もともと給食として提供されていたが、家庭料理へ広まり、さらに口コミで街の飲食店のメニューにも登場するようになった。現代では「チキンチキンれんこん」「トントンれんこん」など、食材を変えたアレンジも各家庭で作られており、県民に親しまれる定番料理として定着している。
由来・歴史
1995年頃、山口県の小学校栄養教諭が「給食のレシピがマンネリ化している」として、各家庭のオリジナル料理を募集した。寄せられたレシピを元に、鶏肉とごぼうの甘辛炒めが考案された。子どもの関心を引くため、食材が分かりやすくアレルギー配慮も兼ねた「チキンチキンごぼう」というリズミカルな名称が生まれた。給食を通じて家庭に広まり、やがて県内全域のソウルフードへと成長した。
食べ方
鶏肉は一口大に切り塩こしょうで下味をつけ、片栗粉をまぶして揚げる。ごぼうは皮をこそぎ5mm厚のななめ切りにし水にさらしておく。砂糖、醤油、酒、みりんで作った甘辛タレに、揚げた鶏肉・ごぼう・茹でた枝豆をからめる。家庭料理や給食、飲食店で提供され、ごぼうをレンコンに変えた「チキンチキンれんこん」、豚肉を使った「トントンれんこん」などのアレンジも親しまれている。
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産地
山口県の名物

ふぐの唐揚げ
シロサバフグを使った庶民的な一品。高級イメージのふぐを、居酒屋や家庭で気軽に味わえるサクサクの唐揚げに仕立てた山口ならではの食文化である。

くじらの南蛮煮
大晦日や節分に食べる縁起物。クジラの赤身と皮を味噌で煮込み、「大きなものを食べて良い年に」という願いが込められた、下関・長門の鯨文化が生んだ暖かな家庭料理である。

けんちょう
長崎けんちぇんとも鎌倉建長寺ともつながる、豆腐と根菜の甘辛煮。下関では貿易の歴史から「建長寺説」が有力視され、何日も煮返すほど味が染みる日常の味である。

ふく刺し
豊臣秀吉の禁制を伊藤博文が解禁した伝統の味。下関の「ふく刺し」は、透けるほど薄く切った身を菊や鶴の形に盛り付ける芸術的な刺身である。

柏餅
柏餅は山口県で「ほてんどもち」「いぎの葉もち」など多くの別名で親しまれる端午の節句の菓子。サルトリイバラの葉を使うことに「家系が絶えない」という縁起が込められ、田植えの楽しみとしても食べられてきた。

ごぼう巻き
かまぼこ作りの副産物であるエソの皮を、ごぼうに巻いて焼いた山口県萩の名物料理。江戸時代から続く水産加工の知恵が生んだ、捨てるところのない食文化の象徴である。