
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
エソの皮をごぼうに巻き付け、タレに漬けて焼き上げた一品である。主原料のエソは日本海の荒波で水揚げされた新鮮なもので、身は濃厚な旨みを持つ。山口県萩地域を中心に伝承され、瀬戸内海と日本海に挟まれた地形がもたらす豊かな海の幸を背景に、水産加工産業が発展してきた土地の特産である。お祭りや来客、花見の弁当に欠かせない存在として重宝され、近年はスーパーや水産物販売所で常時購入できるようになり、家庭の食卓でも親しまれている。水産加工会社ごとに味の違いがあり、それぞれの製法が受け継がれている。
由来・歴史
萩のかまぼこ作りは歴史が古く、寛永17年(1640年)に長州藩初代藩主・毛利秀就公を主客とする茶会で献上された記録が残る。エソを使ったかまぼこは最高級品とされ、その製造過程で出る皮を活用したのが「ごぼう巻き」の始まりである。かまぼことともに水産加工会社で製造され、地域の食文化として定着した。
食べ方
エソを3枚におろして身と皮を分け、皮をタレに漬け込む。金串に刺したごぼうにその皮を巻き、回転させながら焼き上げる。お祭りや来客、花見の弁当など、もてなしの場で食されることが多く、近年は日常的な食事でも気軽に味わえるようになった。
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産地
山口県の名物

柏餅
柏餅は山口県で「ほてんどもち」「いぎの葉もち」など多くの別名で親しまれる端午の節句の菓子。サルトリイバラの葉を使うことに「家系が絶えない」という縁起が込められ、田植えの楽しみとしても食べられてきた。

ふく刺し
豊臣秀吉の禁制を伊藤博文が解禁した伝統の味。下関の「ふく刺し」は、透けるほど薄く切った身を菊や鶴の形に盛り付ける芸術的な刺身である。

チキンチキンごぼう
1995年に山口県の小学校給食から生まれた「チキンチキンごぼう」は、リズミカルな名称が子どもを引きつけ、県民のソウルフードへと成長した。鶏の唐揚げとごぼうの甘辛炒めは、給食から家庭、街の飲食店へと広まった。

ぬた
クジラの尻尾「オバイケ」をねぎとあえた山口北浦の郷土料理。江戸時代から続く捕鯨の地ならではの味わいで、桃の節句にも供される春の伝統あえ物である。

はすのさんばい
「さんばい」の名は三杯酢からとも、田の神様の呼び名からともいわれる謎多い郷土料理。9つの穴を持つ岩国れんこんのシャキシャキとした食感が、さっぱりとした合わせ酢と絶妙に調和する。

柏椀
「かしわ」は鶏肉のこと。丁寧に煮た具材を冷ました汁で仕上げる山口のおもてなし料理で、椀に盛った美しい彩りが客人をもてなす心を表す。