
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
丹波黒豆ごはんは、丹波篠山産の大粒で糖度の高い黒大豆と米を炊きあげたごはんである。黒大豆の色素が溶け出してうっすら紫色がかった色合いが特徴で、香ばしさとほんのりとした甘みが際立つ。主な伝承地域は兵庫県丹波篠山で、粘土質で肥沃な土壌と昼夜の激しい寒暖差という独特の風土が最高級の黒大豆を育む。6月の田植え時期に行われる「さびらき(早苗開き)」という苗の成長を祈願する行事で、田の神への供物として朴の葉に包まれた黒豆おにぎりが神棚や田んぼに捧げられてきた。現在でも田植えや祝い事、法事などの場面で炊かれ、家庭によっては合わせ酢を混ぜてピンク色の黒豆寿司にするなど、不祝儀には白いままの「白蒸し」にするなどの違いがみられる。
由来・歴史
丹波篠山の黒大豆は、粘土質の肥沃な土と昼夜の寒暖差によって粒が大きく糖度が高く、黒大豆の中で最高級の品質とされる。農家は出荷用を栽培する一方、あぜ道で自家食用の黒大豆を作り、このあぜ道産や出荷できなかったもので子どものおやつや田植えのごちそうを作っていた。「黒豆ごはん」は6月の「さびらき」で田の神に供えられ、朴の葉に包んだおにぎりを神棚や栗の木に吊るした。朴の葉と栗の木の香りは虫を嫌うため、「虫がつかず稲が成長しますように」という願いが込められていた。
食べ方
黒大豆は一晩水に浸して戻すか、鉄のフライパンや電子レンジで加熱して皮にひびを入れてから炊く。つけ汁と水を合わせた通常の水加減で30分以上置き、炊く直前に塩と酒で味を調えて黒大豆をのせて炊く。炊きあがりは合わせ酢を混ぜてピンク色の黒豆寿司にすることもある。6月の「さびらき」で田の神に供えられ、現在も田植えや祝い事、法事などで食べられるが、不祝儀の際は白いままの「白蒸し」にする。
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産地
兵庫県の名物

播州手延べそうめん
「揖保乃糸」の名で親しまれる播州手延べそうめんは、製造時に出る切り落とし「ばち」を味噌汁で食べる「ばち汁」という独自の食文化も持つ。小麦・水・塩が揃った播磨平野の風土が生んだ伝統産業である。

ゆで松葉ガニ
「カニを茹でるとき燃料に松の葉を使ったから」「カニの身を水につけると松葉のように広がるから」など、名前の由来には諸説ある。冷めてもほんのりとした甘みが残る、日本海に面した但馬地域の冬の味覚である。

姫路おでん
生姜醤油をかけて食べるのが特徴の姫路おでん。2006年に有志が命名し、ご当地グルメとして観光客を魅了する。辛子ではなく生姜醤油を使うのは、姫路が生姜と醤油の生産地だったことに由来する。

ちょぼ汁
子どもの健やかな成長を願い、産後の母へ贈られる淡路島の伝統料理。女の子にはへこませた団子、男の子にはとがらせた団子を入れる命名の工夫も独特である。

かつめし
ナイフとフォークがなくても箸で食べられる洋食として戦後間もなく考案された、加古川の名物かつめし。デミグラスソースがかかった平たいビーフカツが、薄めに盛ったご飯の上に鎮座する。

やたら漬け
「やたら野菜を使って、やたらおいしい」が名の由来。半年かけて漬ける兵庫・宍粟の冬の保存食で、季節ごとに収穫した野菜を漬け物桶に次々と加えていく独特の製法が特徴。