
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
白えびのかき揚げは、透き通った淡いピンク色のシロエビをタマネギ・ニンジンとともに衣で揚げた天ぷら類の料理である。深海に生息するシロエビはとろりとした食感と上品な甘さを持ち、殻ごと揚げることで香ばしさが際立つ。主な産地は富山湾に面する新湊漁港と岩瀬漁港で、ブリ・ホタルイカと並ぶ「富山県のさかな」に指定されている。漁期は4〜11月だが急速冷凍により一年中食べられ、家庭では身近な料理として親しまれている。飲食店では刺身や寿司が主流だが、家庭ではかき揚げのスタイルが定着しており、衣の薄さや揚げ温度など家庭ごとに工夫が受け継がれている。
由来・歴史
シロエビはかつて殻ごと干しエビにして出しを取るのが主な利用法であった。冷凍技術の向上によりむき身加工と鮮度保持が可能となり、本来の美味しさが見直された。富山湾は特徴的な地形と異なる性質の海水が重なる水産資源豊かな海域で、シロエビの漁が成り立つのは全国でも富山だけである。
食べ方
シロエビは頭・ひげ・尾を取り水分を切り、薄切りのタマネギ・千切りのニンジンとともに水溶き卵と天ぷら粉の衣で和える。適量を木じゃくしですくって揚げるが、油は高温にせず一定温度を保ち、衣は薄めにするのがポイントである。殻ごと揚げると香ばしさが増す。シロエビは4〜11月に漁獲されるが急速冷凍により、家庭や飲食店で季節を問わず作られている。
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産地
富山県の名物

おせずし
「押しずし」が訛った名前の由来を持つ、富山県新川地区の押し寿司。焼きサバのほぐし身を酢飯で挟み、海苔をのせて一晩重石で押し固める。四角く切り分けるのが特徴で、春祭りや「たてもん祭り」などの伝統行事で大皿に豪快に盛られる。
ふるさと納税とろろ昆布のおにぎり
海苔ではなくとろろ昆布を巻くのが富山県民の定番。北前船がもたらした昆布文化が生んだ、ふわっと柔らかな黒白のおにぎりである。

いとこ煮/にざい
親鸞聖人の命日に供される浄土真宗の法要料理。小豆と根菜を煮込む「いとこ煮」は、いとこのように近しい食材が集まることから名付けられたともいわれる。

かぶらずし
武士しか食べられなかったブリを、農民がかぶに隠して食べたのが始まりともいわれる発酵寿司。富山県西部に脈々と伝わる冬のご馳走で、正月のハレの日に欠かせない味である。

ぶり大根
「ぶり起こし」と呼ばれる嵐の後に最盛期を迎える富山湾の寒ブリ。脂がのった身と大根をじっくり煮込み、一晩置くとさらに味が染み込む。縁起の良い「出世魚」として正月の食卓にも並ぶ。

べっこう/えべす
あめ色の寒天に卵がむら雲のように浮かぶ美しい姿が、べっ甲のかんざしに似ていることから「べっこう」と名付けられた富山の伝統料理。昔は卵が贅沢品だったため、お祝いや仏事など特別な日のご馳走として親しまれてきた。